今季2勝目の田中将大、退場食らったブーン監督が絶賛「本当に感心」
初回にはバントを好フィールディングで処理した田中
■ヤンキース 9-2 ロイヤルズ(日本時間21日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は20日(日本時間21日)、本拠地でのロイヤルズ戦に先発し今季2勝目をマークした。今季5度目の先発マウンドは7回4安打7奪三振1失点。今季最長となる7回を投げた右腕に対し、アーロン・ブーン監督は「本当に感心させられた」と惜しみない賛辞を送った。
初回1死からモンデシーに四球を与えた。続くゴードンの三塁線へのバントで好フィールディングを処理。ドージャーにも四球を与えて2死一、二塁とされたが、オハーンを空振り三振でこれを脱した。
スプリットが本調子ではない中でも、2回以降は安定した投球を披露。6回に先頭のメリフィールドにソロ本塁打を浴びたが、失点はこれだけ。今季最長の7回を投げ抜き4安打1失点、7つの三振を奪う好投で開幕戦以来となる白星を掴んだ。
指揮官は「多くの面で、今日の彼は苦しんでいた。スプリットも本調子ではなかった。しかし彼は投げ抜いた」と、本調子でない中で好投した右腕を称賛。さらに「彼はあのように7回を投げきり、初回にいくつか四球を出したが、バントの場面でも素晴らしい処理だった。それが彼の投球を助けていった」と、初回に見せた好フィールディングも褒め称えていた。
3回には、トーレスの放った打球が一度は3ランと判定されながら、ビデオ判定の末にアウトに。これに猛抗議したブーン監督が退場処分を食らった。そんなハプニングにもめげず、好投を見せた田中に「7イニングをあれだけ素晴らしい投球ができるのは、彼の投手としての優秀さによるものだ。彼は本調子ではなくても、依然として非常にハイレベルな投球ができる。今日のようにね」と指揮官も目を細めていた。