菊池雄星、メジャー初勝利も地元メディア同情 「もっと早く訪れるはずだった」
5回10安打4失点の粘投で、ようやく掴んだメジャー初勝利
■マリナーズ 6-5 エンゼルス(日本時間21日・アナハイム)
マリナーズの菊池雄星投手が20日(日本時間21日)、敵地でのエンゼルス戦に先発し、5回10安打4失点の力投でメジャー初勝利を挙げた。登板6試合目にしてようやく掴んだ初勝利を米メディアは「もっと早く訪れるべきたった」と伝えている。
MLB公式サイトは「キクチは過去4度のメジャーでの先発登板でリード守りながら、ブルペンによってそれが消滅されてしまった」と言及。マリナーズはオフに昨季57セーブの守護神エドウィン・ディアスを放出したが、代わりに獲得したハンター・ストリックランドがIL(故障者リスト)入りするなどブルペンに不安を抱えている。
菊池はそのしわ寄せを受けてしまった形だが、「この勝利は、マリナーズにとっても彼らが獲得した日本出身の素晴らしいFA選手にとっても、心地よいと感じられるものである」と、チームそして菊池自身にとっても大きな勝利だったことをレポート。
また、地元紙「シアトル・タイムズ」は「マリナーズが4本塁打を放ち、ユウセイ・キクチの初金星に貢献する」との見出しで菊池の初勝利を伝えた。不運もあり白星が遠ざかったルーキー左腕を「ユウセイ・キクチにとって、その(初勝利の)場面はマリナーズでの初年度のシーズンにおいて、もっと早く訪れるはずだった」と、伝えている。
さらに24試合で25失策とア・リーグ1位のエラー数を誇る守備の問題も指摘。「不安定なブルペンと劣悪な守備」が過去の登板で勝利できなかった原因であったことを指摘している。
それでも打線の援護が多いのも今季のマリナーズの特徴。開幕24試合で53本塁打は、マーク・マグワイアを擁した2000年のカージナルスに並ぶ歴代最多タイ記録。初勝利に6試合を要した菊池だが、強力打線を味方につけ、白星を積み重ねたい。
(Full-Count編集部)