「スタジアムで現金は使えません」楽天生命パークはボールパークの理想形となるか
飲食店の店員は念入りに準備を進めてきたことをアピール
「スタッフ全員が研修を行いこの日に備えてきました。お客様をレジでお待たせることがないのが良い点だと思います」
締めの作業で現金を扱わないことも利点なのだという。ビールの売り子も細かい小銭を扱わなくて済み、利用者側としてもビールを飲むたびに小銭が増えていく……ということがなくなるのは嬉しい。
利用者の反応は概ね好評だった。年に15回以上は楽天生命パーク宮城での観戦を楽しんでいるという夫婦は、アプリ決済の楽天ペイに初挑戦。
「これまでは現金で払っていましたが、キャッシュレスに切り替わったことで特段不便とは思いません。むしろ、ついに! と思いました。これからは球場もキャッシュレスが普通になるんだろうなと思いました。(他の球場でも取り入れる流れは来る?)それは間違いなく来ると思います」
この日ファンクラブ「TEAM EAGLES」に入会した親子も、入会金の支払いに楽天ペイを利用。
「母と祖父母と来たのですが、祖父母は少し戸惑っていたようでした。でも、慣れれば大丈夫そうです」と20代女性が話すと、「携帯をかざすだけ。現金を持たなくてもいいのはいいですね。何よりも決済が早くて待たないのがいいです」とお母様も気に入った様子だった。
お子さんと友人と来場していた20代の女性は、楽天Edyを利用。飲食とICカード入れを購入していた。「これを機にと思って、岸孝之投手の光るICパスケースを買いました。買うまでの流れがスムーズでしたね」。チームショップの担当者に、キャッシュレスに伴う関連商品の売れ行きについてうかがうと、開幕戦から発売のもの含め、カードホルダーなどのアクセサリーはよく売れていて、一部の選手の商品は売り切れになるほど好評だったという。
中学生の姪と観戦に来ていた60代の男性。二人ともカードホルダーを首から下げており、「TEAM EAGLES」の会員証と楽天Edyカードをセットで持ち歩く姿は、多くの楽天イーグルスファンに見られた。
ビジター側である北海道日本ハムファンはどう感じていたのだろうか。札幌市から応援に駆けつけた40代の日本ハムファンの男性は、「Edyはずっとコンビニなどでも使っていたから抵抗はありませんでしたね。(現金が全面的に使用不可と聞いて)特に困ったことはありませんでした」と話した。