通算333セーブ右腕キンブレルはどこへ? 古巣ブレーブスは救援陣に故障者続出
米スポーツ局の推し球団はフィリーズ ブルワーズも30歳右腕と接触中
レッドソックスからフリーエージェント(FA)となり未だに所属先が決まっていないクレイグ・キンブレル投手。通算333セーブを誇る守護神は移籍先を求めて契約年数、希望金額を下げていることが報じられているが、MLB公式サイトは特集記事を掲載。救援陣に故障者が続出しているブレーブスについて「ファンからのキンブレルとの契約への要求をもっと掻き立てるだろう」と移籍先球団に推している。
ブレーブスはナ・リーグ東地区2位。救援陣ではビスカイーノが右肩の手術で今季絶望。オデイ、ベンタースが故障者リスト入りしている。MLB公式サイトは「最近の故障に加え、アトランタのブルペンが効果的ではない。この組み合わせがブレーブスファンからのキンブレルとの契約への要求をもっと掻き立てるだろう」と予測している。
しかし、障壁もある。昨年11月にキンブレルはレッドソックスからの1年1790万ドル(約20億円)のクオリファイング・オファーを拒否。仮にブレーブスが6月のMLBドラフトより前に右腕と契約した場合、60番目のドラフト指名権と115万7000ドル(約1億3000万円)のボーナスプールを失うことになる。記事では「MLBの調査で国際選手との契約違反が明らかとなってから国際市場では2021年まで制限をうけながら運営しているブレーブスにとってその金額は価値を持っている」と伝えている。
世界一へ導いた守護神へ興味を持つのは古巣だけではない。米スポーツ局「FOXスポーツ」で通算1218試合出場したスウィーニー氏がキンブレルと15年サイ・ヤング賞左腕、ダラス・カイケルについて「私はフィリーズに必要な補強。2人とも助けとなるだろう」と語ったという。また、MLB公式サイトの敏腕記者、ジョン・モロシ氏は「ブルワーズはキンブレルと接触し続けている」と伝えている。
11年から4年連続でセーブ王に輝き、同年から8年連続で30セーブ以上をマーク。昨年5月には史上最年少(29歳11か月)で通算300セーブを達成したが、長年の勤続疲労による故障のリスクもある。いずれにしてもメジャーを代表するクローザー。一日でも早い決着を期待したい。
(Full-Count編集部)