広島緒方監督、7回2失点アドゥワを称賛「たいしたものだよ。次回もいってもらうよ」
この日は球団OB衣笠祥雄氏の一周忌「カープの野球をやっていくだけ」
■広島 3-2 中日(23日・マツダスタジアム)
広島は23日、マツダスタジアムで行われた中日戦に3-2で今季2度目のサヨナラ勝ち。今季初の5連勝を飾った。2-2の同点で迎えた9回2死満塁から小窪がサヨナラ打を放った。緒方監督は「週の頭のゲームをいい形で勝ててよかった」と喜んだ。
試合開始前から雨が降り続く中、ロースコアの1点を争うゲームとなったが、緒方監督は「この球場の雰囲気と流れで決めてくれるだろうと思ったが、その通りになった」と、9回のサヨナラ劇を予期していた。今季初先発となったアドゥワが7回6安打2失点と試合を作り、僅差の勝利につなげた。「アドゥワはたいしたものだよ」と高卒3年目の右腕を褒めた指揮官は「イソ(磯村)と2人で頑張ってくれた。しっかりリードしていたし、よく投げてくれた」と今季1号を放った女房役とセットで勝因に挙げた。27日からは12連戦が控えている。「次回もいってもらうよ」と先発ローテの1人として期待した。
試合前に鈴木が下半身の不安で練習を取りやめ、今季初めてスタメンから外れた。「今日はコンディション不良ということ。明日、また状態を見てから決める」と緒方監督は説明したが、4番打者不在の非常事態で、チームは一丸となって勝利を掴み取った。
この日は衣笠祥雄氏の一周忌で、偉大なOBの命日に劇的勝利で連勝を5に延ばした。「チームがいいスタートを切れていなかったので、これからまた1戦1戦カープの野球をやっていくだけ」と語る緒方監督の表情には、昨年までの自信が戻っていた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)