大谷、実戦形式の打撃練習開始で痛烈二塁打 監督が明言、復帰へ「最終段階」
「ライブBP」で4打席に立ち2打数1安打2四球
エンゼルスの大谷翔平投手が24日(日本時間25日)、実戦形式の打撃練習をスタートさせた。ブラッド・オースマス監督が同日のヤンキース戦の試合前に明かした。打者としての復帰へ向けて、いよいよ「最終段階」へ入った。
大谷はこの日、「ライブBP」と呼ばれる実戦形式の打撃練習で右腕を相手に4打席に立ち、2打数1安打2四球。オースマス監督は「彼は良い状態だった。打撃練習で4打席をこなした。彼の状態は良好に見えた」と話し、「2四球、ライナーが一つ、恐らく二塁打になっていたであろう右中間への打球が一つ」と内容について明かした。
「ライブBP」は球場が報道陣に公開される前に行われたが、球団関係者によると、ヒット性の当たりは右中間への痛烈な二塁打で、アウトになったと思われる打球も鋭い右直だったという。
大谷は昨年10月初旬に右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、今季は打者に専念する予定。19日(同20日)の本拠地マリナーズ戦の試合前練習で初めて全体のフリー打撃に参加し、23日(同24日)の本拠地ヤンキース戦前に行われたフリー打撃では34スイングで11本の柵越えをマークしていた。
マイナーの試合には出場せず、この「ライブBP」を重ねて復帰する予定の大谷。指揮官は「彼は明日もやるし、そしてこの先ライブBPを行っていく。最低でも今月の残りはこのプロセスを続けていくことになるだろう」と今後の見通しについて明かし、「おそらく最終段階だ。これが終われば、恐らく準備は整うと思う」と話した。
1日の打席数も「10」へと増えていく予定で「40打席くらいを考えている。彼がもし、感触としてしっくりこなかったら長くなるかもしれない」とオースマス監督。リハビリはいよいよ最終段階に入り、5月上旬にはメジャーの舞台に戻ってくることになりそうだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)