中日・阿知羅、2年ぶり1軍登板で好投 白星ならずも6回1失点「次が大事になる」

6回1失点と好投した中日・阿知羅拓馬【写真:福谷佑介】
6回1失点と好投した中日・阿知羅拓馬【写真:福谷佑介】

試合後は「自分の中ではもう終わっている。次に向けてしか考えられないです」

■阪神 2-0 中日(29日・ナゴヤドーム)

 中日の阿知羅拓馬投手が2年ぶりの1軍登板で6回1失点の好投を見せた。29日、本拠地ナゴヤドームでの阪神戦。今季初先発のマウンドに上がった右腕は、味方の援護なく敗戦投手になったものの、大山のソロの1点のみに抑え込んだ。

 初回を3者凡退に封じ、上々の立ち上がりを見せた阿知羅。2回先頭の大山に甘くなったカーブを左中間スタンドまで運ばれたが、失点はこれだけ。その後は「2軍で意識してやってきた」という内角を強気に突き、虎打線を抑え込んだ。6回までわずか3安打に封じる好投だった。

 味方の援護に恵まれずに黒星を喫した。2017年以来、2年ぶりの1軍登板は十分な好投だったが、試合後には「まだ1試合ですし、もっと1年やり通して自信になると思うので。次が大事になる。ホッとした気持ちはない。自分の中ではもう終わっている。次に向けてしか考えられないです」と気持ちを切り替えた。

 「よく投げてくれたと思う。次に繋がる投球だった」と与田剛監督も高評価だった阿知羅の投球。笠原が体調不良で戦線を離れ、台所事情が苦しくなる中、この日の阿知羅の投球はチームにとって明るい材料となったことだろう。

【動画】2年ぶりの1軍登板で存在感 中日の阿知羅拓馬が6回1失点のナイスピッチング!

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