京都にマジック「3」点灯 埼玉はツインタワーの活躍で勝利 29日の女子プロ野球
173センチと高身長のみなみと177センチの古谷の活躍で埼玉勝利 京都は堀田好投
女子プロ野球の春季リーグ2試合が29日、伏見桃山球場で行われ、第1試合は埼玉アストライアが10-5で愛知ディオーネに勝利。第2試合は愛知ディオーネが京都フローラに9-1で勝利した。
〇埼玉10-5愛知
埼玉は初回、2死一、三塁から5番のみなみが右中間を破る2点適時二塁打で先制。2回には加藤、今井の連続適時打で3点、3回にも2点を加えるなど試合を有利に進めた。埼玉先発の古谷は5失点ながらも4年ぶりの完投勝利をあげた。177センチと高身長のみなみと173センチの古谷の“ツインタワー”の活躍で勝利した。
愛知は4回に6番金城、8番一尾、1番西山にタイムリーが飛び出すなど打線がつながったが序盤の失点が響いた。
試合後、埼玉の大山監督は「今日はみなみ選手が、先制打を放ち良い流れを呼び込んでくれました。長打のない中での一本だったので、チームとしても大きな一打でした。古谷選手も完投でしたが、失点したあとの5.6.7回は気持ちを切り替えていけたので良かったです」とコメント。愛知が敗れたため、京都に春季リーグ優勝マジック「3」が点灯した。
〇愛知9-1京都
連敗を避けたい愛知は堀田ありさ投手を先発に送り、7回5奪三振1失点、無四球で初完投というほぼ完ぺきな内容で今シーズン1勝目を挙げた。
堀田はテンポの良いピッチングまで強力京都打線を相手に3回まで無失点の立ち上がり。4回に先取点を奪われるが、愛知打線が5回に4点、6回に5点と堀田を援護。大量リードに守られても、堀田は6回に3者連続三振を奪うなど、集中力を切らさず、好投した。
試合前まで今シーズン通算2奪三振だったが、圧巻のピッチングを見せた。試合後、愛知の碇監督は、「今日は先発の堀田投手が最小失点で投げ抜いてくれたことと、野手がつなぐ意識を持ち続けてくれたことが勝利に繋がったと思います。一戦必勝でこの連戦を戦います。」とコメントした。愛知は京都戦初勝利となり、ここからの逆転優勝を狙うチームにとって追い風になるだろう。
一方、京都フローラは勝負所でミスが重なり、マジックを減らすことができなかった。