「明らかに痛そうに」…サイ・ヤング賞2度の右腕、165キロ打球直撃で右腕骨折
インディアンスのクルーバーに“悲劇”、打球直撃で「尺骨の転位のない骨折」
■マーリンズ 4-2 インディアンス(日本時間2日・マイアミ)
インディアンスのコーリー・クルーバー投手が1日(日本時間2日)、敵地マーリンズ戦で右腕に打球の直撃を受け、骨折するアクシデントに見舞われた。MLB公式サイトによると、102.2マイル(約164.5キロ)の打球が当たったという。地元メディアは、この瞬間の映像をツイッターで公開。サイ・ヤング賞2度を誇るエース右腕にとっては、まさかの“悲劇”となってしまった。
今季7度目の登板となったクルーバー。初回に1点を失うも、2、3回と無失点に抑えた。しかし、同点で迎えた4回にヘレーラにタイムリーを浴び、2点を勝ち越される。すると、5回にアクシデントに見舞われた。
先頭グランダーソンは死球の後、ロハスは三振。グランダーソンは盗塁死で三振ゲッツーで2死とした。続くアンダーソンの初球、90.6マイル(約145.8キロ)の直球を投じると、アンダーソンは痛烈なピッチャー返し。ライナーでクルーバーの右腕に直撃した。
ボールはクルーバーの前に転がったが、右腕に力が入らない様子で、グラブをはめた左でトスしたもののセーフ。その後、トレーナーが状態を確認し、降板となった。
MLB公式サイトは「クルーバーがライナーで右腕骨折」とのタイトルで速報。「インディアンスのエース、コーリー・クルーバーが水曜日の夜にマーリンズに2-4で負けた試合の5回にピッチャー返しに当たり降板した。試合後、尺骨の転位のない骨折だと明かされた。彼は木曜日にクリーブランドで再検査を受け、この診断を確認し、タイムテーブルを決める」とレポートしている。怪我の詳細は2日(同3日)に明らかになるようだ。
記事ではさらに「スタットキャストによると、ブライアン・アンダーソンはクルーバーが投げた初球の90.6マイルのフォーシームにコンタクトさせ、102.2マイルの打球を打った。クルーバーはライナーから自分を守ろうとしたが、前腕に当たり、明らかに痛そうにボールを一塁にグラブフリップした」と痛々しいシーンを振り返っている。
なお、負傷降板したクルーバーには今季3敗目(2勝)がつく“痛い”展開に。今季防御率5.80だが、スロースターターの右腕はここから調子を上げてくる可能性が高かっただけに、インディアンスにとっても厳しい離脱となる。