「次は当てるんだ」ブレーブス対マーリンズ戦で一触即発の“報復劇”
ブレーブスのグスマンが、マーリンズ先発ウレーニャの背後にボールを投げ込む
■ブレーブス 7-2 マーリンズ(日本時間4日・マイアミ)
3日(日本時間4日)に行われたブレーブス対マーリンズ戦で衝撃の退場劇が起こった。
この試合の2回だった。ブレーブスの先発右腕ケビン・ガウスマンが、マーリンズの9番でこの日の先発投手のホセ・ウレーニャに投じた初球だった。97マイル(約155.2キロ)の真っ直ぐがウレーニャの体に一直線。寸前のところで交わして死球は回避したものの、ボールはウレーニャの背後を通過した。
ウレーニャがガウスマンを睨みつけ、一触即発のムードが漂う。即刻、球審はガウスマンに退場を宣告。ブレーブスのスニッカー監督がベンチを飛び出し、抗議したものの、覆ることなく、グラウンド上には不穏な空気が流れた。
この1球には、昨季の因縁があったという。米メディア「スポルティングニュース」のジェイソン・フォスター記者は、自身のツイッターで「昨年のアクーニャ(に対する死球)への報復としてウレーニャの背後にボールを投げ、当然のことながらガウスマンが退場になった」とレポートした。
昨季、8月15日(日本時間8月16日)に行われた一戦。4試合連続先頭打者本塁打というメジャー記録のかかっていたロナルド・アクーニャJr.外野手だったが、この日の先発だったウレーニャから初球、いきなり右肘に死球を食らった。ウレーニャは1球で即刻退場となり、ブレーブスの選手がベンチから飛び出す一触即発の空気に。このボールが、この日のボールの伏線になっていたとした。
このグスマンが投じた1球を、動画で紹介した「FOXスポーツ・ブレーブス」のツイッターには、ファンからの賛否のコメントが殺到した。
「彼にぶつけるべきだった。彼の右肩に99マイルの球をね」
「彼はただ2シームで内角を攻めて、少し抜けてしまっただけのように、僕は感じたけどね」
「どっちみち彼にはぶつけるべきだったよ。162試合もあるんだからね。アクーニャはあと15年ブレーブスでプレーするんだ」
「OK、退場は本当に不要だったわ!」
「次回、とにかく彼に当てるんだ」
「こういうことがあるからこそ、打者はホームランを打った時に好きなだけ高くバットを投げるべきなんだ」
「気に入ったよ」
「親愛なるブレーブス、次はもっと上を狙うんだ」
ブレーブスファンからは、アクーニャJr.の記録達成を死球で阻んだウレーニャへの“恨み節”が続出。この対決、今後も遺恨を残すことになりそうだ。