埼玉アストライア古谷が2戦連続完投で3勝目! 次世代のエースが本領発揮

愛知は「サヨナランナー」用のゴールドヘルメットを用意も…

 7回裏、自身初の3試合連続完投、2試合連続完投勝利を目指す古谷は1死からヒットを許し同点のランナーを背負う。ディオーネベンチでは笹沼が同点、そして逆転を祈り、次のランナーが出た時のために「サヨナランナー」用のゴールドヘルメットが用意された。

 外野の間を抜ければ同点、一発出ればサヨナラという場面だったが、最後まで古谷は集中力を切らすことなく、遊ゴロ併殺に打ち取り試合終了。埼玉アストライアが初回の2点を守り切り勝利を飾った。

 愛知ディオーネはアストライアを上回る6安打を放ったものの、最後まで古谷をとらえきれず、7回2失点の笹沼を援護することができなかった。古谷は今季自己最多の120球を投げ、7回を1失点にまとめ自身初の3試合連続完投、2試合連続完投勝利を達成。

 チームトップの3勝目をあげるとともに、奪三振ランキングでリーグトップに立った。入団以来「次代のエース」と言われていた姿はもうない。古谷が確実にエースへの道を歩み始めている。古谷は「昨年までは完投試合がなかったので最高な形でチームに貢献出来て嬉しいです。ランナーが出てからボール球が多かったり、追い込んでから甘い球を捉えられてしまっていたので、まずは先頭打者を打ち取ることと、追い込んでからコースになげこめるように修正していきたいと思います」と喜びとともに次回への登板意欲も見せた。

 対する笹沼は「初回にバタバタして2点取られてしまい結果的にはそれが決定的になってしまいました。今日はコントロールがバラついていたり、左ピッチャーの武器である右バッターへのインコースが決められなかったのでその部分を修正したいです。見ている人、チームが安心できるピッチングをし、初回からしっかりディオーネのペースに持っていけるようなピッチングをしたいです」とコメント。次戦こそ勝利を手にしたい。

日本女子プロ野球リーグ

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY