大谷翔平、復帰戦は無安打も高まる期待 エ軍GM「打線の中核を担う打者」
地道なリハビリを続けた大谷に「非常に感謝している」
■エンゼルス 5-2 タイガース(日本時間8日・デトロイト)
昨年10月1日に右肘のトミー・ジョン手術を受けたエンゼルスの大谷翔平投手が7日(日本時間8日)、敵地タイガース戦に「3番・DH」で出場。219日ぶりのメジャー復帰を果たしたが、4打数無安打1打点、1四球2三振と快音は響かなかった。試合前には、ビリー・エプラーGMが取材対応し、大谷について「打線の中核」と改めて期待した。
大谷は3回に遊ゴロで今季初打点をマークすると、最後の打席となった9回2死二塁では四球を選び、シモンズのダメ押し打につなげた。7回1死二塁では打球速度93マイル(約150キロ)の痛烈なライナーを放つも、相手三塁手の美技に阻まれて三直となる場面も。2三振はあったが、チームが5-2で勝利したこともあり、試合後は笑顔だった。
2017年オフに獲得に尽力したエプラーGMは、大谷の復帰を「彼が復帰することに間違いなくワクワクしている」と喜んだ。「ついにこの舞台にたどり着くことができて、我々は本当に感謝している。なぜなら、多くの前進を経てきたから。手術に始まり、ティー打撃、そして投球プログラムの開始など。驚いているわけではないが。彼はたくさんの目標を達成してきた。彼を復帰させることができて、非常に感謝している」。地道にリハビリを続けてきた大谷を「感謝」という言葉を使って褒め称えた。
二刀流右腕は今季は打者に専念するが、チームにとって、その存在は大きい。
「彼は、我々が目にしてきた武器を披露してくれるだろう。スピード、パワー、などをね。基本的には、彼は現在スプリングトレーニングを終えようとしている最中だ。ルーティンがどういったものかを再構築することなどには、時間がかかり得るもの。彼はワクワクしているし、我々も同じ気持ちだ」
こう話し、2番トラウトの後の3番に入ることについては「打線の中核を担う打者が戻ってくれば、ラインナップ全体にとっての助けになるだろう」と期待した。ブラッド・オースマス監督は、大谷をレギュラーのDHとして3番で固定して起用する方針を明かしたが、当然ながら手術明けで慎重さも必要になる。「彼がたくさんプレーすると私は確かに期待を持っているが、もしスローダウンさせるべき兆候が見られたら、そうすることになる。状況を見ていくことになる」と同GM。あくまで最大の目標は2019年の二刀流復活。無理をさせるつもりはないようだ。
打者に専念するシーズン。大谷はいったいどんな成績を残すのだろうか。
(Full-Count編集部)