「初めて仲間に怒った」田中将大が露わにした拙守の味方への怒りに米が驚き
マリナーズ戦で右翼のフレイジャーが相次いでミスを犯す…
■ヤンキース 5-4 マリナーズ(日本時間8日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は7日(日本時間8日)、本拠地マリナーズ戦で6回1/3を5安打2失点4奪三振2四球と力投したが、今季3勝目はならなかった。地元メディアではこの試合で2度の拙守を犯したチームメートに対し、日本人右腕が珍しく見せた怒りの表情に注目。「エースが初めてチームメートに怒った」「驚きだ」と伝えている。
窮地でもポーカーフェイスを貫いてきた田中。この日、ヤンキースタジアムで見せた珍しい姿に地元メディアが反応している。「マサヒロ・タナカがヤンキースの外野手の不手際に対して、驚くべきことに怒りのリアクションを示す」と特集したのは米メディア「12up」だった。
1-1で迎えた4回1死の場面で、ブルースが右中間方向にフライを打ち上げた。何でもないライトフライに見えたが、落下地点に入ったように見えた右翼のフレイジャーが突如動きを止めると、中堅のガードナーとよもやの“お見合い”に。1死二塁のピンチを招くと、マウンド上で田中は右中間に向きながら怒りを爆発させた。そして、7回には、先頭打者のベッカムが打ち上げた右飛を、今度は落下地点に入ったフレイジャーがまさかのポロリ。田中はしゃがみ込み、大きな声を上げた。
特集では「ニューヨーク・ヤンキースのマサヒロ・タナカは期待通りのパフォーマンスでない場合、常に自分に対してとても厳しい男だ。火曜夜のシアトル・マリナーズ戦ではエースがチームメートに激怒する姿を我々は初めて目撃したかもしれない」とレポート。自分に厳しい田中だが、味方の失態に感情を露わにすることが、日本人右腕にとっていかに珍しいことであるかを強調。SNS上でも「自分以外にこんなに怒るタナカを見たことがない」という声が出ていたことも紹介している。
記事では「3人にとって慰めになったとすれば、このエラーがシアトルの得点につながらなかったことだ。それでも、普段遠慮気味なタナカが感情を露わにするに十分なものだった。これはヤンキースファンがこの投手から見てきた最大の激怒だったかもしれない」と分析している。紳士がモットーのピンストライプの名門で5年連続2桁勝利という結果を出してきた田中。味方への激怒が驚きのニュースになるほど、ジェントルマンとして認識されているようだ。
(Full-Count編集部)