大谷翔平、復帰初安打&223日ぶりマルチで大勝貢献 復活の179キロ痛烈安打
初回にチームを勢いづかせる221日ぶりヒット、打球速度163キロの痛烈内野安打も
■エンゼルス 13-0 タイガース(日本時間10日・デトロイト)
エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地タイガース戦に「3番・DH」でスタメン出場し、4打数2安打1打点1四球と活躍して13-0での勝利に大きく貢献した。第1打席で復帰後初安打となる先制打を放つと、第2打席には相手のグラブを弾く痛烈な内野安打。223日ぶりのマルチ安打をマークした。メジャー復帰から3試合連続でスタメン出場し、復活をアピールした。
雨のため試合開始が遅れた一戦で、大谷のバットから立て続けにヒットが生まれた。まずは初回無死一、二塁の好機。相手先発左腕カーペンターのスライダーを鋭いライナーでライト前に運び、チームに先制点をもたらすタイムリーとした。MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」によると、打球の初速は111マイル(約178.7キロ)の強烈な一打。昨季最終戦の9月30日(同10月1日)アスレチックス戦以来、221日ぶりの快音に一塁上で笑顔が弾けた。
エンゼルス打線が得点を重ね、5-0となって迎えた3回は先頭打者として打席へ。今度はカーペンターの直球を捉え、101マイル(約163キロ)の痛烈な打球でシフトのため三遊間にいた三塁手のグラブを弾く内野安打。2打席連続ヒットで、昨年9月28日(同29日)のアスレチックス戦以来、223日ぶりのマルチ安打を記録した。
その直後には、アルバート・プホルスが左翼席中段への6号ソロを放ち、史上3人目の通算2000打点を達成。ハンク・アーロン(2297打点)、アレックス・ロドリゲス(2086打点)に次ぐ偉業でエンゼルスは6-0とリードを広げた。
大谷は7-0となって迎えた5回の第3打席は空振り三振、9-0の7回2死ではニゴロに倒れ、12-0となった8回の第5打席はストレートの四球。エンゼルスはその後も得点を加え13-0と今季最多得点で大勝した。
大谷は昨季、打者として打率.285、61打点、10盗塁、22本塁打、投手としても4勝2敗、防御率3.31の成績をマーク。ア・リーグ新人王に輝いたが、シーズン終了後に右肘内側側副靭帯の再建術(トミー・ジョン手術)を受け、リハビリを重ねて7日(同8日)のタイガース戦で復帰した。8日(同9日)まで2試合連続、9打席連続で無安打に終わっていたが、3戦目でマルチ安打の活躍。復活をアピールし、打率は.182となった。
(Full-Count編集部)