菊池雄星の“松ヤニ”疑惑、マリナーズ監督は「対処します」と話すにとどめる
一夜明けて質問受けるも…笑顔で「何のことを話しているのか分かりません」
マリナーズの菊池雄星投手が8日(日本時間9日)、敵地ヤンキース戦に先発し、6回1死までヤンキース打線を無安打に封じるなどメジャー最長となる7回2/3を投げて3安打1失点の好投で今季2勝目をマークした。試合後、“松ヤニ使用疑惑”が浮上して米国内でも話題となったが、マリナーズのスコット・サービス監督は一夜明けた9日(同10日)に「対処する」と話すにとどめた。
菊池は初回に先頭ルメイヒューに四球を与えてから6回1死まで16者連続アウトに仕留めるなど圧巻のピッチングを披露。6回1死から2本の安打と犠飛で1点を失ったものの、メジャー最長となる8回途中まで投げて、7回2/3、3安打1失点の好投を見せた。
しかし、試合後にある“疑惑”が浮上した。菊池が帽子のツバの裏側に滑り止めの“異物”を使用しているのではないか、というもので、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は試合後の会見で「試合終盤で気づいた。そういう話がされているのが、私の耳に入った。8回頃に知らされた。後で確認してみる」と語っていた。
もっとも、ヤンキースの選手やニューヨークのメディアも大事とは捉えておらず、サービス監督は一夜明けたこの日の試合前会見でこのことについて聞かれ「何のことを話しているのか分かりません」と笑顔で話した。疑惑があったことについては「耳にしました」と明かしたものの、解決するかを聞かれて「そうしたことには対処します」と話したのみだった。
帽子のツバの裏側を映し出した画像が出回るなど、思わぬ形で注目を集める形となってしまった菊池。ただ、選手や関係者は気にしていない様子だ。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)