死球受けたゴードンの“怒り”に…ぶつけたヤ軍左腕が真っ向反論「無知な発言」

ヤンキースのJA・ハップ【写真:Getty Images】
ヤンキースのJA・ハップ【写真:Getty Images】

顔面付近への投球に激怒も…ぶつけたハップは「父親に教え直してもらったほうがいい」

■ヤンキース 3-1 マリナーズ(日本時間10日・ニューヨーク)

 マリナーズのディー・ゴードン内野手が9日(日本時間10日)の敵地ヤンキース戦で右手首に死球を受けて途中交代となり、顔面付近への投球に怒りを爆発させた。ただ、死球を与えたヤンキースの左腕JA・ハップはこれに反論。ゴードンの発言について、ニューヨークメディアの取材に「無知だと思った」と話している。

 ゴードンは3回の第2打席、ハップが投じた内角高めの直球に体を背けたものの、ボールは右手首に直撃。苦悶の表情を浮かべると、最後は叫びながらベンチに下がった。その後、地元紙「シアトルタイムズ」でマリナーズ番を務めるライアン・ディビッシュ記者がツイッターで、試合後のゴードンが「ムカついたよ。彼が僕の頭付近に投げてきたのは、これで2回目さ。投げるならもっと低めでしょ。あの球は投げちゃダメだよ。僕には家族がいるんだから。もっと低めに投げてくれないもんかねぇ」と話したことを伝えていた。

 ハップはこの発言に真っ向から反論している。NY紙「ニューヨーク・ポスト」は「JA・ハップが死球を受けたディー・ゴードンの“無知な”批判に反論」とのタイトルでレポート。「ディー・ゴードンがJA・ハップの制球力を疑問視したことを受け、ヤンキースの先発投手は、木曜日の試合で手首に死球を受けて途中交代したマリナーズの二塁手の反応を批判した」と伝えている。

 記事によると、翌10日(同11日)の試合前にハップは「彼は怪我をしたかもしれないし、離脱することになるかどうかは分からないが、少し無知な発言だと思った。まず、投げた球の位置は、彼が主張しているのとは全く違った。僕は長くプレーしてきたし、彼がそういうことを言うのは……」と話したという。

 ゴードンといえば、「フラッシュ」の愛称で知られた右腕トム・ゴードンの息子として有名。36歳のベテラン左腕ハップはフィリーズ時代の2007~08年にトム・ゴードンとともにプレーしており、同紙に「彼のお父さんと一緒にプレーしたことがあるが、彼はお父さんからこの150年間どのように野球がプレーされてきたかを教え直してもらったほうがいい」とコメントしている。

 ハップが訴えたかったのは、打者を抑えるために内角を攻めるのは不可欠だということだったようだ。同紙は「多くの投手のように、ハップは打者からアウトを取るために内角を攻める必要がある。これまでもずっと存在した投球スタイルであるし、この先すぐには変わらないであろう」と指摘。そして、ハップがさらに「彼があのような言葉を使ったのは残念だった。野球を知っている人にとっては問題ではない。問題ないことなんだ。今は彼も冷静になって違うように感じているかもしれない。少なくとも、そうであることを願うよ」と話したことを紹介している。

 今季、シアトルでのマリナーズ-ヤンキース戦は8月下旬に残されている。遺恨が残っていなければいいが……。

(Full-Count編集部)

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