159キロの衝撃シンカー 曲がりすぎる1球に米メディア「科学研究所で調べたい」
レイズのアルバラドが驚愕のボールで三振奪取、あまりの変化に「馬鹿げていますね」
■レイズ 7-2 ヤンキース(日本時間12日・タンパ)
レイズの救援左腕、ホセ・アルバラド投手が投じた驚異の一球が話題となっている。11日(日本時間12日)の本拠地ヤンキース戦で衝撃を与えたのは、信じられないほど変化する99マイル(約159キロ)のシンカー。空振り三振を奪った1球の動画はMLB公式ツイッターも公開しているが、地元メディアは「科学研究所で調べてもらたい」と驚きを隠せなかった。
アルバラドは、まずはガードナーを見逃し三振に仕留めて1死とすると、続く右打者のサンチェスは1ボール2ストライクと追い込む。そして、最後の1球が衝撃的だった。99マイルの剛速球が、ベースの手前で大きく変化。ストライクゾーンから外角のボールゾーンへと逃げていった。
サンチェスは空振り三振。この瞬間、試合を中継していた地元テレビ局「FOXスポーツ・サン」の実況席も騒然となった。まずは、解説のブライアン・アンダーソン氏が「この沈む動きを見てください。とにかく不公平ですね。彼(サンチェスの)バットは実際あの球に届かすには長さが足りてませんよ」と脱帽。すると、実況は「どうやったらあんな投球が可能なのか、科学研究所で調べてもらたいでしょうね」と唸った。
アンダーソン氏は「全く同感ですよ」と激しく同意し、実況はあらためて「これは馬鹿げていますね」と嘆息。アンダーソン氏がさらに「そしてあの球速です。91~92マイル(約146~148キロ)なら、大きな落差(沈み)があります。しかし、99マイルで、あのような動きをされたら、もう勘弁してくれって感じですね」と続けるなど、アルバラドの“魔球”で話はもちきりだった。
翌12日(同13日)の試合は完敗し、2位ヤンキースの0.5ゲーム差に迫られたレイズ。だが、好調のチームの中で驚異のボールを投げ続けるアルバラドの貢献度は光っている。
(Full-Count編集部)