「手術の失敗」が原因で引退の通算173セーブ右腕、病院側と5.6億円で示談合意

メジャー通算173セーブを誇るボビー・ジェンクス氏【写真:Getty Images】
メジャー通算173セーブを誇るボビー・ジェンクス氏【写真:Getty Images】

元ホワイトソックスのジェンクス氏、医師と病院からの示談金提示に合意

 メジャー通算173セーブのボビー・ジェンクス氏が、引退の原因となった「手術の失敗」について医師と病院から510万ドル(約5億6000万円)の示談金を提示され、これに合意したと米メディアが報じている。

 ジェンクス氏は現役時代、ホワイトソックスの守護神として活躍し、通算16勝20敗173セーブ、防御率3.53の成績をマーク。デビューイヤーの2005年には、88年ぶりの世界一に輝いた試合でセーブを記録している。2011年にFAでレッドソックスに加入したが、わずか19試合の登板に終わり、翌2012年7月に解雇された。手術や腰の痛みから鎮痛剤を乱用するようになり、依存症になったと伝えられている。

 AP通信は12日(日本時間13日)に「元メジャーリーグの投手と病院が510万ドルの示談で合意」とのタイトルでレポート。ジェンクス氏は、マサチューセッツ総合病院と「キャリアの幕引きの原因となってしまった脊椎の怪我」を引きおこした医師から提案された510万ドルの示談金に合意したという。2011年に受けた手術の際、執刀医が同じ時間に行われていた別の手術も行っていて、それにより「手術が失敗した」とジェンクス氏は語っている。

 NBCスポーツによると、ジェンクス氏は手術によって完治する保証はないものの「復帰するにはそれがベストな選択肢」だとカークハム・ウッド医師と病院から説明されていたという。結果として、その後、選手生活を続けることはできなかった。

(Full-Count編集部=AP)

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