前田健太の7回途中降板にファン大ブーイング 米メディアも疑問「どういうこと!?」
7回途中3安打無失点、打っても2安打2打点の前田の降板に、ファンは指揮官にブーイング
■ドジャース 2-0 パドレス(日本時間16日・ロサンゼルス)
ドジャースの前田健太投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのパドレス戦に先発し、6回2/3を投げ、12個の三振を奪う好投を見せた。打席でも決勝の適時打を放つなど、メジャー初マルチ安打を記録して2安打2打点と二刀流で大活躍。ただ、85球と球数に余裕があったにも関わらず、7回途中で降板に。絶好調の右腕を交代させたデーブ・ロバーツ監督には、スタンドから大ブーイングが浴びせられ、地元メディアからも采配に怒りの声が出ていた。
圧巻のピッチングだった。7回1死一塁の場面で、レンフローをファストボールで空振り三振に奪った前田はマウンド上で絶叫。今季最多の12三振を奪ったが、ここでロバーツ監督が交代を告げるためにマウンドに向かった。ドジャースタジアムの大観衆はこれに激怒。アレクサンダーへと継投した指揮官に対し、凄まじいブーイングを浴びせかけた。一方、前田はマウンド上でチームメートとグータッチをして降板。ブーイングは鳴り止まなかったが、マウンドを降りる際には大活躍の前田に対する大きなスタンディングオベーションへと変わった。
地元メディアも、このロバーツ監督の決断に次々に異議を唱えた。地元紙ロサンゼルス・タイムズのマイク・ディジオバンナ記者は自身のツイッターで「7回2死一塁でケンタ・マエダを下げたデーブ・ロバーツ監督にかなり大きなブーイング」と速報。ESPNのアルデン・ゴンザレス記者も「ケンタ・マエダを下げるためにマウンドに歩み寄るデーブ・ロバーツはブーイングでお出迎えされる。12三振で6回2/3を無失点。たった85球だったが、2点リード。ロバーツはスコット・アレクサンダーにマッチアップさせたかった」とツイートした。
地元テレビ局「FOXスポーツ・LA」のアナウンサーを務めるリズ・ハビブ氏も自身のツイッターで「どういうこと!? いい加減にして!!!! ケンタ・マエダを下げるなんて!!!! ドジャースはいつまでたっても変わらない。アナリティクスは全てを支配する。絶好調の投手に投げさせないと」と怒りを露わに。スポーツ専門メディアの「ジ・アスレチック」のモリー・ナイト記者もツイッターで「なぜ、デーブ・ロバーツはケンタ・マエダをこの試合から下げてしまったのか?」とストレートに疑問を呈していた。ドジャースファンのみならず、地元メディアからもロバーツ監督への疑問の声があがっていた。
(Full-Count編集部)