日本ハム王柏融選手の活躍を台湾メディアはどう見る? 「中距離バッターに…」
蘋果日報の王選手の2019年の成績予想は?
4月10日のソフトバンク戦では延長11回に勝ち越しのタイムリーを放つなど、日本球界に馴染んできた王選手はメディアの目にはどう映るのか。「日本の投手に対して慣れるのに時間がかかるという印象です」とMilkさんは話す。「球場ごとの違いや、投手、球種、審判のストライクゾーン、長距離移動などに適応するのに時間がかかるのではないでしょうか。王選手のスイングを見ると、長打を狙わず、ボールにうまくバットを当てていく傾向が見えるので、本塁打の数は伸びなくても、打率はそれなりに残すのでは。打率.310、15本塁打、60打点くらい、いわゆる中距離バッターに落ち着くと思います」と答えた。
シーズン序盤こそ成績が心配されたものの、それを乗り切ると安定して安打も残せるようになっている。一発がフィーチャーされがちだが、Milkさんが期待するように、シュアなバッティングで、さまざまな打順に適応できる王選手も魅力的だ。
台湾球界の至宝が移籍したことで、次にCPBLを背負って立つ人材は誰になるのか。また、次にNPBに移籍する選手は現れるのか。LisaさんもMilkさんも、CPBLとNPBのレベルの差的に、王選手のような選手がすぐにCPBLから生まれるかについては懐疑的であった。しかし、NPBのニーズに合致する選手は活躍する余地があるのではないかと、Milkさんは話す。長打力不足のチームで、外野手起用で守備力は問わないという条件が合えば、球団史上最高額の契約で入団した統一ライオンズの蘇智傑と、中信ブラザーズの若きスラッガー陳子豪の2人は活躍する可能性があるだろうとのことだった。
台湾国内で期待をされ、北海道日本ハムに入団したゆえに、王選手の影響力はFOXの開幕戦の数字を見ても、かなり大きいものだった。このまま人気が継続した時に、日本プロ野球の経済効果は果たしてどれほどになるのか続報が待たれる。そしてさらに日本球界自体の知名度が上がれば、インバウンドによる球場来場数も増加するだろう。約1か月間怪我での離脱もあったが、打率は3割前後を推移するようになった。日を追うごとに日本球界への適応度が高まる王選手。これからの動向から目が離せない。
(「パ・リーグ インサイト」鈴木海斗)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)