JR東日本がドラフト候補リレー 2番手・西田光汰が昨年4強セガサミー封じる好投
JR東日本の名将・堀井監督も「ああいう展開で勢い止めるの難しい」と絶賛
社会人野球・JR東日本が23日、東京・府中市民球場で行われた第90回都市対抗野球大会東京都二次予選に出場。昨年の都市対抗野球ベスト4のセガサミーを10-3で破った。先発した今秋のドラフト1位候補の太田龍投手(れいめい)とドラフト候補の2番手の西田光汰投手(大体大浪商)のリレーで強力打線を封じた。
JR東日本打線は4回までに7得点と打線がつながった。7-2で迎えた5回に太田がセガサミーの本間にソロを浴び、4点差とされた。堀井哲也監督は4回1/3で太田から西田に代えた。西田はその後、セガサミー打線を9回まで1安打に抑える好投で相手の流れを食い止めた。
堀井監督は「ああいう展開で勢い止めるの難しい。よく投げてくれました。彼には『どこでもいくよ』『無死満塁でもいくよ』と。そのイメージを持っておいてくれと言っていた」と好リリーフをねぎらった。
西田は「ずっと準備をしていました。マウンド上では冷静に投げられたと思います」と胸を張った。ピンチで継投しても持ち前の笑顔を忘れず、強気な投球で投げきった。
今秋ドラフト1位候補に太田の名前が上がるが、西田も最速147キロの好投手。高校時代はプロ志望届を提出している。指名はなかったが、更なる成長を求め、名門のJR東日本へやってきた。頭角を現し、今秋のドラフト指名が有力視されている。「(太田)龍とはめちゃめちゃ仲良くて。よく『ライバル関係があるんじゃないですか?』と聞かれますが、そういうことはなく、アイツの方が球速いですし、教わらないといけないこともあります。僕にも変化球の投げ方を聞いてきますしね」と笑う。
若き好投手たちが切磋琢磨して、名門を頂点に押し上げていく。