ハム鶴岡、初猛打賞&5投手を好リード「これまで戦力になれず、苦しかった」
試合前まで打率.120「いつか上がると信じていても、不安なもの」
■日本ハム 11-2 楽天(23日・札幌ドーム)
日本ハムの鶴岡慎也バッテリコーチ兼捕手が23日、本拠地楽天戦で今季初の猛打賞をマークした。
まずは4回の第2打席に楽天の先発・辛島から中前打。4月18日オリックス戦(ほっともっとフィールド神戸)以来1か月ぶりとなる安打を放つと、6回には2番手の今野から中前打、7回1死満塁では右中間へ2点滴時二塁打と固め打ちした。
プロ17年目38歳のベテランは試合後、開口一番で「バッティングは分からないですね」と切り出した。「これまで戦力になれず、苦しかった。いつか(状態が)上がると信じていても、何年経っても不安なもの。これがきっかけになれば」とホッと息をついた。
日本ハムに復帰1年目の昨季は、勝負強さを買われ、代打で起用される場面もあり、打率.243の成績を残した。コーチ兼任となった今季はこの試合前まで打率.120。21、22日には、札幌ドームで若手野手に混じって早出特打を敢行していた。
「楽天には8点差をひっくり返されているし、何点あっても怖いから」と4連敗を止めるために必死だった。守りでも、中11日で先発した杉浦稔大投手はじめ5投手を好リードして、計2失点に抑えた。「パ・リーグは混戦なので、何とか置いていかれないようにしたい」と先を見据えた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)