NPB入りへ奮闘する独立L茨城の20歳右腕 ロッテから派遣の栃木・岡田コーチも評価
栃木戦の完封勝利など2勝3敗、栃木の岡田コーチは「うちはやられました」
今季からルートインBCリーグに初加入した茨城アストロプラネッツの小沼健太投手(20)が、NPB入りを目指して奮闘している。チームは初参戦とあり、6勝16敗(24日現在)で最下位と苦戦が続く中、栃木戦の完封勝利を含め2勝3敗、防御率3.27と気を吐いている。ロッテから派遣されている栃木の岡田幸文外野守備走塁コーチも「うちはやられましたからね。千葉出身だし」と高く評価している。
千葉の飯岡中から東総工業、埼玉武蔵ヒートベアーズに入団。角度のあるストレートが魅力だ。2年間で6勝12敗、防御率5.88と数字がともなわず、昨年はドラフト候補にもあげられたが、見送られた。昨年オフはチョコレート工場でアルバイトしながら資金を貯め、食費にあてている。
給料が出るのは4月から9月までの半年間だが、水戸市内の家賃3万円のアパートに住み「金のことを気にせず、食事につかって、体重も80キロまで増やした。目標は90キロ台にしたい」と話す。146キロの速球を150キロの大台に乗せ、防御率も2点台にして、NPBスカウトの目を引きたいという。
茨城出身で元近鉄、楽天、阪神で野手として活躍した茨城坂監督も「バッターによって抜くところもあったが、最近はそれもなくなった。もっと、もっとできる選手。身体を大きくして、腕をしっかり振っていけば、もっといい真っ直ぐが投げられるはず」と潜在能力の高さを買っていた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)