BCリーグ新加入で最下位の茨城 元阪神・坂克彦監督が見る課題「そんなに甘くない」

茨城アストロプラネッツ・坂克彦【写真:荒川祐史】
茨城アストロプラネッツ・坂克彦【写真:荒川祐史】

ここまで6勝16敗「もっと負けるかと思っていました」

 独立リーグのルートインBCリーグに新風を吹き込むべく、今季からフューチャーイーストに加入した茨城アストロプラネッツは24日現在、6勝16敗と首位・新潟から大きく水をあけられ最下位と苦戦が続いている。初参戦の難しさなど、元近鉄、楽天、阪神で10年間野手として活躍した坂克彦監督はどう見ているのか。

 開幕前の手応えとの違いについて、指揮官は「ある部分、もっと負けるかと思っていました。野球はそんなに甘くはない。でも、もっとできるとは思いますね。選手がまだアマチュア気分が抜けない」と話す。チームにはNPB出身選手がいないが、「必要」だと明言する。

「必要だとは思いますね。考え方というか、まだまだ練習やればいいやというか、もっと『こうしたい』『ああしたい』というのがまだまだ見えてこない。NPBでもできる人、できない人はいるが、一流の野球選手は全然違う。僕自身NPBにいて、できたかと言われると、正直どうなのかなとは思いますけど。僕自身を含めて、意識の持ち方をもっと、もっと言っていかなきゃきけないと思いますね」

 痛感しているのは、選手の対応能力の違いだ。

「うちだと140キロを超えるピッチャーが出てくると、手も足も出ない。高校生で160キロを出す時代。大学、社会人でも(150キロを超す投手が)いるのに、今までどうしてたのかなと。最近ではどういう風にピッチャーを打ち崩すか、ちょこちょこ指示は出してます。(打席に入れば状況関係なしに)いつも通り、バットを長く持って振り回すだけ。セーフティーの構えをするなり、ランナーでバッテリーを崩すなり、そういう部分に目を向けるようやらしています」

 チーム打率.225、72得点はリーグ最下位。経験を積み、まずは最下位からの浮上を目指したいところだ。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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