西武秋山、圧巻の3打席連発 1番で打率5割も「悔しい思いがある」

西武・秋山翔吾【写真:荒川祐史】
西武・秋山翔吾【写真:荒川祐史】

NPBタイ記録の4打席連発ならず「狙って打つ人間じゃないので」

■西武 7-5 日本ハム(25日・メットライフ)

 西武の秋山翔吾外野手が25日、本拠地メットライフドームでの日本ハム戦(メットライフ)で、2本塁打含む4安打2打点2得点の活躍でチームの5連勝に貢献した。

 初回にいきなり左翼スタンド最前列に飛び込む先頭打者弾を放つと、2打席目では今度は右翼スタンドにソロを叩き込んだ。第3打席は初球の外角直球をフルスイングしたがファウル。3球ファウルで粘り、最後は三遊間を抜く左前安打を放った。

 NPBタイ記録となる4打席連発とはならなかったが、本人は「言われるまでわからなかった。狙って打つ人間じゃないので」と謙遜。らしくヒットを放ったことに「初球から振っていったが、HRを狙っていたわけではない。次につなぐということで、いいバッティングになった」と頷いた。

 昨季まで3番に座っていた浅村のFA移籍に伴い、新打線の核として「3番・中堅」で今季をスタートさせた秋山。だが、開幕から不振に見舞われ、4月の月間打率は.233と“らしくない”数字が続いていた。だが、フォームを微調整するなど5月に入ってから徐々に復調。9日のロッテ戦(大宮)で今季初めて1番に座ると、そこから42打数21安打の5割と打ちまくり、19日には打率を今季初の3割台に乗せた。

「自分としては(3番で結果を残せず)悔しい思いがある。今は1番を任されているし、そこで結果が出ているのはいいこと。いろんな打順をやるとしても、いい結果が出るようにやるだけです」と語る。

 リードオフマン・秋山の活躍もあり、チームは今季最長の5連勝と波に乗る。上位2チームが敗れたため、首位ソフトバンクと1ゲーム差の単独2位に浮上。ペナントの行方を大きく左右する交流戦を前に、ついに鷹の背中が見えてきた。

「上とそんなに離れていないので、戦える位置にはいるかなと思いますけど、そういってもまだ(シーズンの)3分の1ですから。まだまだ勝ちを積み重ねることだけ考えてやりたい」と気を引き締める秋山。打てば、チームも勢いづく。首位追撃に向けて、秋山のバットはまだまだ止まらない。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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