中日、西武、ロッテで俊足外野手と活躍 BCリーグ群馬・平野謙監督の“今”に迫る
昨季は四国アイランドリーグplusを破り2年ぶり2度目の日本一
ルートインBCリーグの群馬で指揮を執る平野謙監督。中日、西武、ロッテで俊足の外野手としてならした平野氏が、独立リーグの指揮官として奮闘している。監督就任1年目の2016年に、いきなり独立リーグ日本一になった。昨年も四国アイランドリーグplusを破り、2年振り2度目の日本一に輝いた。アパート暮らしの単身赴任、コーチを含め同リーグで5年目。ロッテの2軍監督も務めた平野監督に“今”を聞いた。
――チームを率いるうえで、一番主眼に置いていることはなんでしょう?
「僕自身勉強させてもらっている立場なので、常にそう思っている。指導云々より、どうやったらみんなうまくなるのか。若い選手が中心で、ここを卒業したら、ペガサスで野球をやっていてよかったと、周りの方に言っていただけるような社会人になってもらいたい。野球以外の部分も勉強しようじゃないかと」
――チームとして日本一の目標と同時に、NPBを目指す選手や、色んなレベルの選手がいる中で、どうモチベーションを維持させていますか?
「チームの目標もあるが、個々の目標もある。それを1年間忘れないように、常にコミュニケーションをとらないと、挫折とまではいかないが、やはりあきらめの部分も出てくる。そうならないように、どうしたいのか、本人の意向を聞きながらやっていこうと思っている」
――青柳を含めて、今年ドラフトにかかりそうな選手は。
「昨年は野手の富田と捕手の速水に対し、NPBから調査書をいただいたが、NPB側の事情もあって、指名漏れした。今年も速水、ショートの青木あたり、ここで結果を出してくれたらと思っている。青柳もまっすぐがあと何キロか速くなり、身体も強くなれば、技もあるし(NPBで)十分勝負できると思う」
――球界のあらゆる経験をされた中で、今後の目標というものはありますか。
「正直なところ、あまり何かを目標にやろうという部分はない。与えられ、やらしてもらっている仕事を精一杯やること。若い子達と一緒に(野球を)やって悪いことなんか何もない。本当に幸せ。有難いことです」
(細野能功 / Yoshinori Hosono)