「日本のようにネット拡大を」―ファウル少女直撃を受け米記者が主張
米紙「デイリー・ヘラルド」のカブス番、マイルズ記者は2000年の日本開幕戦で来日
29日(日本時間30日)のヒューストンでのアストロズ-カブスの一戦で、カブスのアルバート・アルモラJr.外野手の痛烈なファウルボールが観戦していた少女に直撃するアクシデントがあった。各方面から球場の防護ネットの拡張を求める声が上がる中、米紙「デイリー・ヘラルド」のカブス番記者、ブルース・マイルズ氏は「日本のようにMLB球場でネットを拡大する時である」と主張している。
同記者は2000年に東京ドームで行われたカブス-メッツの日本開幕2連戦で来日。記事で「すぐに気が付いたことの1つはフィールドの両側、ファウルポールからファウルポールまである保護ネットであった」と振り返りつつ、「ヒューストンで水曜日の夜に起こったことを考えると、MLBは球場でネットを拡大する時である」と問いかけている。
これまでMLBは両軍ダグアウトの端まで防護ネットを拡張することを推奨。見にくくなるとの意見がある一方、ファンにファウルが直撃したヤンキー・スタジアムでは大きなネットを設置するなど意識は高まりつつある。同記者はこう主張している。
「当初、高額なシートのファンにとって邪魔になると苦情が言われていた。実際のところ、ネットは優れていて、慣れれば、ほとんど気にならない。ファンが常に注意していればいいと言うのは簡単だが、注意をそらされることが多くあり、100%常に打者に注意を向けることは不可能である」
「近年、打者のパワーも向上してきており、保護されていないエリアに座ることは今まで以上に危険になってきている。ネットを拡大する時である」
ファンが負傷してしまった事態を受け、さらに防護ネットを拡大するのか。少なくとも再検討の時期に差し掛かっていることは間違いなさそうだ。
(Full-Count編集部)