大谷翔平、逆方向へ超低空飛行3号「全然上がってない。行くか分からなかった」
6回に10戦ぶり3号ソロ、8回に1点差に迫る左前適時打も1点差ゲーム敗れる
■マリナーズ 4-3 エンゼルス(日本時間1日・シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手が5月31日(日本時間1日)、敵地・マリナーズ戦で「3番・指名打者」で2試合ぶりにスタメン出場。6回の第3打席で左越え3号ソロを放つと、8回の第4打席では1点差に迫る左前適時打。4打数2安打2打点で今季6度目のマルチ安打をマークしたものの、チームの連勝は3でストップした。
2点差に迫った6回2死。リークの外角シンカーを左越えへ3号ソロとした。飛距離362フィート(約110.3メートル)、打球速度107マイル(約172.1キロ)、角度20度、最高到達点52フィート(約15.8メートル)。超低空飛行の弾丸ライナーだった。
「初球から甘い球をいけたので。まぁ良かったかなと思いました。最近は打球が全然上がっていないので。打っても行くのかどうなのか、ちょっと分からないので。なんとかいってくれてよかったです」
本塁打は5月18日(同19日)の本拠地ロイヤルズ戦で6回の第3打席で2号2ランを放って以来10試合44打席ぶり。2番・トラウトと初の2者連続。通算6度目のトラウタニ弾だった。
8回の第4打席では2死一、二塁の好機で迎えた。左腕・ビドルから左前適時打を放った。第2打席まで2打席連続で遊ゴロに倒れたが、2試合ぶり今季6度目のマルチ安打と奮闘した。「1打席目も悪くなかった。ただ正面にいく打球もあれば、最後みたいに抜ける打球もある。そこは結果として受け止めて、内容とは別にまた見ていければなと思っています」と振り返った。
前日30日は花巻東の先輩にあたる菊池雄星との米初対決が注目されたが、7試合ぶりのベンチスタート。そのまま欠場となり、対決はお預けとなった。「昨日の試合はほぼ前半は見れてなかった。(菊池の)投球もほとんど見れてなかったんですけど。(試合に)出られなかったので、また別の機会に。もっともっと僕も上げていきながら実現できればなと思います。安定して僕が出ていれば、必ずどこかでは実現するんじゃないかなとは思うので」と心待ちにした。
チームは1点差ゲームを落とした。チームの連勝は3で止まった。大谷の今季成績は80打数20安打の打率.250、3本塁打、13打点。「僕がもっともっと打てればチャンスは広がるんじゃないかなと思います」と前を向いていた。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)