ダルビッシュ、3勝目ならずも信頼厚く 監督も手応え「自信を取り戻してる」
6回1失点の好投&犠飛も援護なし「本当にもっと点を入れる必要がある」
■カージナルス 2-1 カブス(日本時間1日・セントルイス)
5月31日(日本時間1日)の敵地カージナルス戦で6回3安打1失点4四死球6奪三振と好投したカブスのダルビッシュ有投手。2回には同点犠飛を放つなど投打で奮闘したが、打線の援護なく3勝目はならなかった。チームも1-2でサヨナラ負けを喫したが、名将ジョー・マドン監督は「また素晴らしかった」と絶賛している。地元紙「シカゴ・サンタイムズ」が伝えた。
ダルビッシュは初回に2四球と犠飛でノーヒットで先制点を献上したものの、2回には相手先発の元巨人マイコラスから犠飛。レンジャーズ時代の16年8月24日・敵地レッズ以来1010日ぶりの打点を記録し、同点に追いついた。2回以降はカージナルス打線に失点を許さず、マイコラスと投手戦を展開。打線も得点を奪えず、カブスはサヨナラ負けを喫したが、ダルビッシュは先発としての役割をしっかりと果たした。
「シカゴ・サンタイムズ」は「先発投手ユウ・ダルビッシュの好投を台無しにした。彼は6回3安打1失点だった」と指摘。カブス打線が日本人右腕を援護できなかったことを嘆いている。マドン監督も「本当にもっと点を入れる必要がある」と話したという。
また、10回1死二塁の場面でディロン・メープルズがフルカウントからハリソン・ベイダーに投げた球がボール判定になったことに指揮官が不満を示したと言及。メープルズはさらにジョーコにも四球を与え、最後は満塁で登板したシシェックがカーペンターにサヨナラ打を浴びた。記事によると、マドン監督は「ディロン・メープルズは素晴らしかった。明らかにベイダーを三振としていた状況で、全く違う状況となった。こうしたことには落胆するよ。我々の打線は良くなかった。しかし、重要な局面であのような判定は気に入らない。曖昧な球ですらなかった。ストライクだった」と話したという。
一方で、ダルビッシュについては「ユウはまた素晴らしかった。(7回表で)代打を出さなければならなかったが、そうでなければ続投させていただろう。彼は自信を取り戻し始めている。このような投球がもっと見られると本当に信じている」と称賛。この日は93球で降板となったが、7回も続投させることを考えていたとしている。指揮官からの信頼は確実に厚くなっている。ダルビッシュは完全復活へと一歩ずつ近づいている。
(Full-Count編集部)