鷹158キロ左腕・川原、登録抹消も倉野投手コーチ「左のスペシャリストになって」
対左打者は打率.185「左のスペシャリストになれる可能性はある投手」
ソフトバンクの川原弘之投手が3日、出場選手登録抹消となった。相次ぐ故障を乗り越えて、今季支配下復帰を果たした。倉野信次投手コーチは「期待している」とエールを送った。
川原はここまでビハインドや同点の場面を中心に15試合に登板。0勝0敗1ホールド、防御率2.29を記録していた。川原の抹消で、左の中継ぎはモイネロのみとなるが、倉野コーチは「彼が嘉弥真のような左のスペシャリストなら別だが、今は抑えられる可能性が高い投手を残す」とした。その一方で、川原に対して「左のスペシャリストになれる可能性はある投手だし、そうなってくれることを期待している」と、高い評価に変わりがないことを強調した。
実際の左右の打者の被打率は右打者.298に対して左打者.185と左打者を抑えているが、首脳陣はさらなる成長を期待している。プロ10年目で再びつかんだ支配下としての夢を簡単に手放すことはできない。ここからが今年初めて長男を授かった川原が、父親としての意地を見せる時だ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)