ホークス釜元、先頭打者弾も1試合2発も「両方人生初ですね、たぶん」
先頭打者アーチ後、松田から「トイレ行っとったわ」
■ソフトバンク 6-4 中日(交流戦・4日・ヤフオクドーム)
ソフトバンクの釜元豪外野手が4日、中日戦(ヤフオクドーム)で「1番・中堅」でスタメン出場。プロ初の先頭打者弾に1試合2本塁打、プロ2度目の猛打賞と大暴れし、チームの勝利に大きく貢献した。
1番打者としての役割を十二分に果たした。初回は少しタイミングを崩されながらも先頭打者本塁打。「ビジターで1番の時はいつも狙ってたんですけどね」と笑いながら「うまく引っかかって角度がついてくれました」と振り返った。
5回の第3打席は、打った瞬間にそれとわかる完璧な一発。「前の打席で打ち損じたスライダーを狙っていました。逆にあのコースしかホームランを打てないというところに来て、運が良かったと思います」とした。
先頭打者アーチ、1試合2本塁打は「高校時代も記憶にない。両方人生初ですね、たぶん」と少し自信なさげに答えた釜元。「1本目の時、松田さんと(中村)晃さんはトイレに行ってたみたいで、松田さんから『2球で追い込まれたからトイレ行っとったわ』と言われました」と語って報道陣を笑わせた。
プロ2度目の猛打賞を決めた7回のバントヒットは「左(投手)が来ると思っていたし、2本ホームランを打っていたので相手が『打ってくるだろう』と思ってくれたらいいな、と。強く打つのが前提ですが、ああいうのをいかしていけたらいいなと思います」。貴重な追加点に繋げたこともあって、してやったりの表情だ。
師と仰ぐ中村晃が1軍に復帰してセンターとライトで一緒にプレーしている。「(今後も)一緒にやれるかどうかは僕にかかっている。そのためにも結果を残さないといけない。でも、今日はチームの勝利に貢献できたことが一番うれしい」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)