日ハム中田、5点差逆転7連勝に「何点差あっても『逆転しよう』と…」

日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】
日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】

ヤクルト戦で2年ぶり2本塁打も初回無死満塁での遊飛を反省「負けていたら自分の責任」

■日本ハム 7-6 ヤクルト(交流戦・4日・札幌ドーム)

 日本ハムの中田翔内野手が4日、ヤクルト戦(札幌ドーム)で2年ぶりの1試合2本塁打を放ち、5点差逆転勝利に貢献した。

 2点を追う5回に近藤から13号ソロ。7回1死一塁では左腕・ハフのチェンジアップを左中間席に叩き込む同点の14号2ランを放った。そのまま延長戦に突入した試合は、10回に大田泰示外野手がサヨナラ犠飛を打ち上げた。「ここ何試合かこういう試合ができている。今日も最後に泰示が決めてくれて良かったです」。試合後の中田はチームの逆転勝ちを真っ先に喜んだ。

 自身にとって17年6月23日楽天戦(札幌ドーム)以来2年ぶりとなる1試合2発については、全く意に介さなかった。「今日は1打席目が全て」と無死満塁で遊飛に倒れた初回の第1打席を猛省した。「今日負けていたら、自分の責任。犠牲フライで1点でも取っておけば、上沢のピッチングも変わっていたでしょうし。(併殺打に倒れた次打者の)王も立ちにくかったと思う。ノーアウト満塁で1点も取れず、悔しかったし、正直引きずりました。その後打ったからいいとかではなく、しっかり反省して、明日切り替えてやっていきたい」と語った。

 ここ10試合で6発と本塁打量産体勢に入っているが、中田自身は本塁打への意識を封印している。「ホームランが出る、出ないは関係ない。チーム状態がいいからこそ、勝ちにこだわることが大事。明日、明後日と次につながる試合ができればいい。その中でホームランはたまたま出るかもしれないですけど、変に気にすると、変に力を入れてしまうだけなので」と自然体で打席に立つ。

 4番として、キャプテンとしてチームをけん引する中田は今、劣勢を跳ね返す打線の底力を実感している。「何点差あっても『逆転しよう』と選手たちは言っています。下の子たちがそういう話をしているのを聞いて、僕自身、気持ちが入る場面もありますし、ベンチの雰囲気はすごくいいです」。引き分けを挟んで7連勝の勢いは本物だ。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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