パ・リーグの「パーソルDAY」って? 5月の日本ハム-西武をレポート

選手がインタビューを受ける様子も【画像:(C)PLM】
選手がインタビューを受ける様子も【画像:(C)PLM】

試合前のダグアウトツアー、公募で選ばれたファンによる始球式も

 パシフィック・リーグのオフィシャルスポンサーであるパーソルグループが、パ・リーグの各球団主催の全6試合を協賛して行う「パーソルDAY」。その第1試合目が5月11日に札幌ドーム行われた。試合前のダグアウトツアーから始まり、公募で選ばれたファンによる始球式、プレイボールキッズによる「プレイボール」のコール、an超バイトの「カメラマンバイト」、FIGHTERS GIRLと踊るYMCAダンスなど、一般のお客さんと一緒に楽しむイベントで球場を盛り上げた。その模様をお伝えする。

 11時、試合の3時間前からイベントは始まる。まずは、パーソルDAY参加の20人によるダグアウトツアーが開催された。ファイターズの選手がフリーバッティングや、トスバッティング、守備練習を行う様子を、グラウンドの見学エリアで見学した。普段はネット越しでしか選手の練習姿を見られないが、今日は近くから思う存分写真を撮ったり、選手が試合に向けて集中力を高めていく様子を感じることができた。

投球練習をする滝川さん【画像:(C)PLM】
投球練習をする滝川さん【画像:(C)PLM】

 MLBのコーチ留学から一時帰国中の矢野謙次特命コーチが、鶴岡慎也ら捕手陣を相手にノックを始めると、参加者から小さな歓声が上がり、皆しきりにシャッターを切った。さらに、見学エリアから至近距離のゲージで西川遥輝外野手がトスバッティングを始め、ファンの目を釘付けに。近くで躍動感ある姿を目にしたことで、選手たちをさらに身近に感じられたはずだ。こうしてダグアウトツアーは盛況のうちに終了した。

 13時13分、試合直前。「パーソルDAY始球式投球権プレゼントキャンペーン」に当選した、札幌市の会社員・滝川智美さんが始球式の準備を行う。特に、中島卓也内野手の華麗な守備のファンだという滝川さんに、中島のサイン入りユニフォームをサプライズプレゼントしたところ、大感激! 学生時代はソフトボールの外野手として活躍したという経験もあって、事前の投球練習は完璧。キャッチボールの相手をした球団スタッフのグラブ目掛けてストライク投球を繰り返した。球を受けた球団スタッフに「いいですね、とてもうまいですよ。本番も期待できそうです。頑張ってください!」と声をかけられ、嬉しそうに笑う滝川さん。「昔、野球選手になりたかったんです。だから、今日はマウンドに立てるということでひとつ夢が叶いました!」

 13時58分。いよいよ本番。マウンド度胸と言うべきか、滝川さんは緊張しているようには見えなかった。打席には西武の1番打者・秋山翔吾外野手。滝川さんから放たれた1球は、ワンバンで鶴岡のミットに収まり、秋山のバッドは空を切った。ベンチ、観客からの温かい拍手で迎えられ、にこやかに戻ってきた滝川さんは少し興奮した様子で、「開始前に審判団の皆さんと話をして終始リラックスできました。何を話していたのか? ……それはちょっと言えないのですが(笑)、私の緊張をほぐそうとしてくれました。ワンバンしてしまったのが悔やまれますが、歓声もしっかり聞こえて本当に夢のようなひととき、そしてあっという間のひとときでした」と話した。

日給5万円のアルバイトも、この日は「カメラマンバイト」

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