いったいなぜ…ダイビングキャッチで投手の奪三振“強奪”、MLB公式「笑いを誘う」
一塁手がファウルゾーンへのフライをダイビングキャッチ、しかしそのボールは…
■ロッキーズ 5-1 メッツ(日本時間8日・ニューヨーク)
7日(日本時間8日)のロッキーズ-メッツ戦で、一塁手が美技で投手の奪三振を“強奪”する珍場面があった。いったい何があったのか……。メッツの公式ツイッターも動画を公開している。
0-0で迎えた3回1死一塁の場面だった。昨季のサイ・ヤング賞右腕、メッツのデグロムはピッチャーのセンザテラをカウント2-2と追い込んだ。バントの構えのセンザテラに対して、最後は内角への厳しいボールを投げこむと、バットに当たったボールは一塁ファウルゾーンへのフライに。バント失敗でアウト。記録は三振となるはずだった。
ところが、一塁手のアロンソがこの打球に猛然とダッシュ。最後はファウルゾーンでダイブし、放っておけばアウトとなる打球をグラブに収める超美技を見せた。記録は一邪飛。デグロムの奪三振が1つ減る結果となった。
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「ダイビングキャッチで三振を投手から奪うことが笑いを誘う:ピート・アロンソの話」とのタイトルで、このプレーについてレポート。「2ストライクでのバントに関する野球ルールにより、それは三振になるはずだった。そして、デグロムはすでに1000以上奪っている三振に、もう1つ加えるところだった。問題? アロンソはダイビングキャッチをし、フライアウトとした……そのため、彼は投手から三振を奪ったことになる」と伝えた。
プレーの直後、デグロムは笑みを浮かべて何やらつぶやいていたが、記事では「『ヘイ、ピート(アロンソ)、それは全くする必要がなかったけど、ありがとう!』と言っているようなデグロムのリアクションが気に入った」としている。
また、メッツの公式ツイッターも動画を公開。「スポーツセンターの(ファインプレー)トップ10に入ろうとするなら、デグロムから三振を奪うことになる」と、美技と引き換えに三振を“強奪”したことを冗談交じりに表現すると、ファンからは「そうだ、笑い飛ばそう。また負けたね」「アロンソが横取りした」などとコメントがついた。美技なのか、珍プレーなのか……。ひたむきな姿勢が思わぬ“珍場面”を生み出したことは確かだ。
なお、デグロムは続くタピアに適時三塁打を浴びて先制点を献上。6回2失点の好投も6敗目(3勝)を喫した。