DeNA桑原、49日ぶりスタメンでV打 定位置再奪取へ「何くそと思いながら」
西武戦で「2番・右翼」で49日ぶり先発出場し、2回に決勝タイムリー
■DeNA 7-3 西武(交流戦・8日・横浜)
DeNAの桑原将志外野手が8日、西武戦(横浜)で「2番・右翼」でスタメン出場。4月20日以来のスタメンで2安打2打点の活躍でチームの連敗ストップに貢献した。
49日ぶりのスタメンで躍動した。桑原は初回1死で左前打を放つと、2回2死一、二塁では勝ち越しの中前適時打を放った。5回2死満塁で追加点となる押し出し四球、8回無死一塁ではダメ押し点につながる送りバントを決め、14安打7得点の攻撃のキーマンとして機能した。
「少ないチャンスをものにできるように、常に準備はしていた」という桑原は、「あれで一気に乗っていけた」という初回の安打から、得点機に3度絡む活躍を見せた。2回の勝ち越し打は「みんながつないでくれて、井納さんも二塁からよく走ってくれた」とチームメイトに感謝した。
16年から外野の一角に定着し、昨季も127試合に出場した桑原だが、今季は極度の不振と神里の台頭もあり、出場機会が大幅に減っていた。お立ち台で「ようやく僕の季節が到来しました」と叫んだように、昨季も7月は月間打率.421と夏場に強いが、その一方で「今日のような活躍をして、これからもチャンスをもらえるように頑張りたい」と、まだ定位置奪還までは至っていない。ラミレス監督も「今日はいい活躍をしてくれたが、これまでが悪すぎた。今はポジションを失ってしまった立場なので、明日もスタメンで起用するかどうかは、これから考える」と、評価は辛口だった。
厳しい立場は続くが、桑原は「何くそと思いながら、ずっとやっている。今まで通り、やるべきことをしっかりやって試合に臨むだけ。シーズンは長いので、これからチームの勝利に貢献できるようにやっていきたい」と前を向いた。ラミレス政権でのCS、日本シリーズ出場の原動力となったリードオフマンの復活は、そのままチームの上昇につながるはずだ。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)