少女に打球直撃で広がるネット拡大への声 一方で疑問の声も…「酷いことか?」
子供と観戦するときは「常に上の階の席に座る」「常に注意していたくない」
ドアティー氏は観客がどこまで責任を持つべきなのかと言及した上で、「ネット拡大を望んでいないファンたちもいるため、ネット拡大は簡単なことではない。そのようなファンたちは近くでプレーを見るために高いチケットを購入している。ファウルボールを手に入れられる可能性を楽しみにしている。彼らは間違っているのだろうか?」と、ネット拡大“否定派”の意見に理解を示しているのだ。
では、観客はどうすべきなのか。ドアティー氏は実際に自分が子供と試合を観に行くときは、「常に上の階の席に座る」という。「彼らを危険にさらしたくはない。ライナーが彼らの頭に当たるかもしれないと常に注意していたくない」というのが理由で、「なぜ4歳の子供をダグアウト近くの席に座らせる人がいるのか、私は理解しかねる」と言及。そして、「もちろん、それは自由である。自分の選択の結果を受け入れる準備ができているべきではないだろうか? そう言うのは酷いことだろうか?」と投げかけている。
近年、メジャーの打者の打球速度は速くなっていると、選手たちも認めている。だからこそ観戦中の事故のリスクを軽減するために防護ネットを拡大してほしいというプレーヤーの声も多い。ただ、コラムでは「世の中のあらゆる事故を全て防止することはできない。そうしようと試みると、皆が少し自由を失う」と指摘。ネットを拡大することで失うものもあるとの主張だ。MLBは今後、どのような解決策を提示するのだろうか。
(Full-Count編集部)