投げつけたヘルメットの“逆襲” 熱血漢ガードナー、笑撃の“珍事故”で唇を6針縫う
ヤンキースのチームリーダーにまさかの事故「ヘルメットを投げるべきではないと言ったばかり…」
■インディアンス 8-4 ヤンキース(日本時間9日・クリーブランド)
ヤンキースのチームリーダーとして熱いプレーを見せ続けるベテラン外野手のブレット・ガードナー。しかし、8日(日本時間9日)の敵地インディアンス戦ではその熱さが裏目に出てしまった。凡退後にベンチで怒りに任せて投げたヘルメットが跳ね返り、顔面に直撃。唇を6針縫う怪我を負った。この“珍プレー”の瞬間の映像を米メディアも公開。MLB公式は「代償を支払った」と伝えている。
初回に2点を奪ったヤンキースが逆転を許した直後の6回だった。2点ビハインドで先頭打者として打席に立ったガードナーはプラトコの前に左飛に倒れた。ベンチに戻ると怒りが爆発。ヘルメットを置く棚に向かって、利き手の左手で自身のヘルメットを至近距離で思い切り投げつけた。
ところが、ヘルメットは2箇所で跳ね返り、ガードナーの元に戻ってきた。下から突き上げられるような形でヘルメットの“反撃”を受けたガードナー。その後、ダグアウト内を歩いたが、顔からは血が流れていた。
MLB公式サイトは「ガードナーがヘルメットを投げた代償を支払う」とのタイトルでこの笑撃の“珍事故”をレポート。「土曜日、ブレット・ガードナーはクラブハウスに下唇の酷い状態を捉えるカメラがなかったことを喜んだ。下唇の傷をふさぐために6針縫った」。自業自得の大怪我だった。「残念ながら、カメラは唇の怪我につながった不運の瞬間を捉えていた」。地元テレビ局「FOXスポーツ」はその瞬間をしっかりと撮影しており、公式ツイッターに映像を投稿した。
MLB公式サイトによると、ガードナーは「先週DJ(・ルメイヒュー)にダグアウトでヘルメットを投げるべきではないと言ったばかりだった。僕は明らかに苛立っていて、ダグアウトに入ってヘルメットを投げた。そして、跳ね返ってきて顔に当たった。フラストレーションがたまっていたんだよ。リードされ、あのような打球を打ち、アウトになってしまったんだ」と反省していたという。名門球団を引っ張る熱血漢として知られるガードナーだが、完全に裏目に出てしまった。
幸い、故障者リスト(IL)に入ることはなさそうだが、ヤンキースはこの試合に4-8で敗れ、2連敗を喫した。