大谷翔平、自信の“神の手生還” 「滑った感じセーフ。どっちでいっても」
本拠地ドジャース戦で7試合ぶりベンチスタートも逆転勝ちに貢献
■エンゼルス 5-3 ドジャース(日本時間11日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、本拠地のドジャース戦で8回に今季初めて代打で出場し、四球を選んで2試合ぶりの出塁をマーク。さらに1死満塁で内野ゴロの間に勝ち越しのホームへ生還した。7試合ぶりのベンチスタートとなったが、チームの逆転勝ちに大きく貢献した。
両手を大きく広げた。3-3で迎えた8回1死満塁。三塁走者の大谷はトーバーのボテボテの三ゴロで本塁へ突入。三塁・マンシーの送球が高くそれる間に、足でいかずに左手で勝ち越しのホームをタッチした。
「特に何もないです。セーフになりたいなと思っていきました。滑った感じはセーフだったので、そのセーフか、アウトかというよりももう1回打席が回ってきそうな感じだったので。そこの判断は審判に任せて、自分のできる準備をしたいなと思ってました。(足でも手でも)どちらでいってもいいかと思います」
ド軍ベンチからチャレンジされたが、判定は覆らず。チームは無安打ながらも3四球などで2点を勝ち越してフリーウェイシリーズ初戦を取った。
出番は3-3で迎えた8回先頭だった。4番スミスの代打で登場し、160キロに迫る剛速球を武器とする右腕ケリーと対戦した。「振りにいく準備はしてましたけど、結果的にストライクが来なかったので。代打で出た割にはしっかり見れた」。ストレートで四球を選ぶと、この日の見せ場は足だ。
1死後、ケリーの一塁牽制がそれる間に二塁へ進塁。さらに暴投などで三塁に進むなどして勝ち越しにつなげた。2点差の7回に同点2ランを放ったトラウトはヒーローインタビューで「ショウヘイは間違いなく(足が)速い選手だからね。(ドジャース捕手の)マーティンがジャンプしたことにも少しだけ助けられたけど、彼の指がタッチしていたし、僕たちは得点できたんだ」と振り返る快足ぶりだった。
11日(同12日、試合開始11時7分)の本拠地ドジャース戦では前田健太投手と対戦する。昨年7月6日(同7日)に対戦し、空振り三振、遊飛の2打数無安打だった。「打席の中でどう見えるかわからないですけど、日本人の投手とできるのはなかなかシーズンの中でも数回しかない。それは楽しみかなと思います」。今季すでに7勝を挙げている前田との340日ぶりの対決へ弾みをつける逆転勝ちとなった。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)