ハム栗山監督、1軍デビュー吉田輝へ「結果はどうでもいい。力を出し切って」
「思い切りぶつかってみて、どんな景色があるのか。それでいいんだよ」
■日本ハム – 広島(交流戦・12日・札幌ドーム)
日本ハムのドラフト1位ルーキー、吉田輝星投手が12日、本拠地広島戦でプロデビューする。セ・リーグ3連覇中で今季も首位を走る王者に挑む18歳に対して、栗山英樹監督は「結果はどうでもいい。自分の力を出し切ること。そうすれば前に進む」とエールを送った。
いつもの2倍近く集まった報道陣を前にした栗山監督は、うれしそうに切り出した。「みんなにとてつもなく期待していただいて、とてつもなく楽しみな試合になると信じています」。昨夏の甲子園を沸かせた若き右腕に期待するのは、打者に向かっていく姿だ。「思い切りぶつかってみて、どんな景色があるのか。それでいいんだよ。結果がいい方に出ようが、悪い方に出ようが、そのもの自体が彼にとってすごく大きな意味を持っている。どういう結果であろうと、それは発奮材料になる」と将来のエースの姿がはっきりと見えるかのように目を細めた。
「こういう選手はどんどんプレッシャーをかけた方がいいよ。ただ、あれだけの舞台を踏んできても、ちょっと違う雰囲気になるだろうな。頭が真っ白になるかもしれない。これからプロ野球人生を歩むにあたって、しっかりと前に進む姿を見てあげてほしい」と親心ものぞかせた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)