“報復死球”よりマシ? HR後の喜び方に投手激怒、口論も…米記者「それでいい」
「本塁打を眺めることは、怪我につながらない」
その上で「バムガーナーには一理ある」と指摘。「作用には反作用が伴う。祝福することでフィールドで選手たちに感情を表すことを望むのに、怒りの感情を望まないということはできない。感情は感情である。正の感情が見たいなら、負の感情も見ることになる」。つまり、打者が喜びの感情を爆発させることが自由なら、投手が怒りの感情を出すことも問題ないというのだ。
一方で「その反作用は球を当てることではいけない。リベンジではいけない」と“報復死球”を問題視。「本塁打を眺めることは、怪我につながらない。バットフリップもそうである。マウンドで怒って叫ぶことが反作用であるなら、それでいいのではないだろうか」。怪我をする可能性がある“報復死球”よりも、マウンド上で怒りの感情を露わにするほうがよっぽどまともだと主張している。
「正直、誰も怪我をしない限り、野球にはもっと争いがある方がいい。現代の野球はもっと興奮を必要としている。スポーツの本質は勝利、敗北、それに伴う感情である。感情を抑えるほど、面白くなくなる」
感情を抑えるよりも、表に出したほうがいい。つまり、打者が本塁打を喜ぶ行為も、それに対して投手が怒りの感情を表すことも、隠さないほうが盛り上がると指摘。その上で「だから、マディソン・バムガーナーのような投手がマウンドで怒って叫ぶことは、バットフリップや本塁打の祝福と引き換えに存在することであり、価値のあるトレードのように思える」と指摘。大怪我につながる可能性がある“報復死球”なんかよりマシだということだ。
熱い感情がおかしな方向へ進んでしまわないことをファンも望んでいるはずだ。
(Full-Count編集部)