ハム平沼、9回2死で吉田輝の初勝利“死守”する横っ飛び美技「僕が一番ドキドキ」
打撃でも勝ち越し点につなげる左前打「吉田君の初勝利も消えなくて良かった」
■日本ハム 2-1 広島(交流戦・12日・札幌ドーム)
日本ハムの平沼翔太内野手が12日、本拠地・広島戦でプロ初登板初先発したドラフト1位ルーキーの吉田輝星投手の初勝利を好守でアシストした。
1点リードの9回2死一、二塁のピンチで広島の會澤がフルカウントから放った打球は三遊間へ。三塁ベース寄りに守っていた平沼は反射的に横っ飛びで捕球し、素早く一塁へ送球して試合終了となった。
抜けていれば同点になっていたかもしれない場面。「僕が一番ドキドキしました。最悪(打球を)止めたいなと思いました。最高の形になって良かったです」と胸をなでおろした。
バットでも2回無死一塁で広島・大瀬良から左前に弾き返して好機を広げ、勝ち越し点につなげた。「もっと追加点を取りたかったですが、いいピッチャーで取れなかった。僕らも緊張しましたけど、リリーフが頑張っていたので(守備で)足を引っ張らないように必死でした」と振り返った。
吉田輝のマウンドさばきについて「思った以上に落ち着いていましたね」と感心した平沼。「チームの勝ちもでかいし、吉田君の初勝利も消えなくて良かった」と喜んだ。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)