メジャーの醜い“死球合戦”に米紙が酷評 「最も馬鹿馬鹿しいもの」「台無し」
13日に行われたロッキーズ対カブス戦で4死球が乱れ飛ぶ“死球合戦”
■カブス 10-1 ロッキーズ(日本時間13日・コロラド)
野球界には様々な不文律が存在するが、醜い争いは誰も求めていないようだ。12日(日本時間13日)に行われたロッキーズ対カブス戦は4死球が乱れ飛ぶ“死球合戦”となった。地元紙「デンバーポスト」は「気の短い子供のような振る舞いで素敵な試合が台無しに」と、報復死球を行う両チームを酷評している。
この試合では3回にロッキーズの主砲アレナドが左肘付近に死球を受けるなど両チーム合わせて4死球が飛び交う“死球合戦”に発展。野球ファンもガッカリする醜い争いに地元紙「デンバーポスト」は「気が短い子供のような振舞いにより、素敵な午後(試合)が台無しになった」と見出しを付け、この1戦を酷評している。
記事では「事故だろうか? それとも失投? それは絶対にない」とまでに断言し、昨年は同じマッチアップでカブスのクリス・ブライアントが頭部に死球を受けるなど、遺恨が残るチーム同士の対戦だったことを言及。アレナド自身も「ぶつけられるだろうなと、なんとなく感じたよ」とコメントを残し、予兆を感じ取っていた様子。
また、試合後のカブス・マドン監督のコメントを紹介。
「我々はたくさんぶつけられている。クリスも、たくさん死球を受けている。私はいつもこう言っている、選択肢は二つだ。(死球を受けたときに)マウンドにいくか、一塁に行くか。決心しなさい。やることは、どちらか一つだ」
メジャーではよく見かける“報復死球”。不文律を破ることで乱闘劇にも発展するが「球界における全ての不文律の中でも、最も馬鹿馬鹿しいものと言えば報復! 報復! 報復!」と指摘。さらに「球界の不文律の存在によって、大の大人が子供のような振舞いをする言い訳が生まれてしまっている」と、醜い争いの元凶となっている“不文律”に異議を唱えている。