サイクル大谷翔平、米名物実況は弾丸ライナー弾も“名台詞”で火付け「ビッグフライ!」
米放送局「FOXスポーツ・ウエスト」の実況ロハス氏、いきなりの先制3ランにも名台詞は言い忘れず
■エンゼルス 5-3 レイズ(日本時間14日・タンパ)
エンゼルスの大谷翔平投手が13日(日本時間14日)、敵地レイズ戦に「3番・DH」で2試合連続スタメン出場し、日本人で初となるサイクル安打を達成した。伝説の1日の幕開けは、弾丸ライナーでの先制3ランだった。初回の第1打席で左腕ヤーブローからメジャー通算30号。8日(同9日)のマリナーズ戦で大谷が6号ソロを菊池雄星投手から放った際、興奮のあまりに名台詞を言い忘れてしまった地元テレビ局の名物実況ビクター・ロハス氏も「ビッグフライ、オオタニサン!」と、衝撃の弾丸ライナー弾に大興奮で絶叫した。
初回無死一、二塁でいきなり迎えた大チャンスで千両役者が登場した。「ショウヘイの出番です。無死走者2人。DHで打率・256、7本塁打。23打点です」。地元ロサンゼルスで試合を中継する「FOXスポーツ・ウェスト」の名物実況ロハス氏は大谷の登場を緊迫の様子で盛り上げた。
いきなり魅せ場はやってくる。1ボール1ストライクからの3球目。ヤーブローの投じた89マイルのストレートを大谷のバットが完璧に捉えた。
「ショウヘイ! 左中間に打ち上げる。キアマイアーが下がるが……入った。ビッグフライ! オオタニサン! 3ランショットだ」
日米の野球ファンですっかりお馴染みになった名台詞だが、「ビッグフライ」と「オオタニサン」の間には一瞬のタメ。いきなり飛び出した驚愕のライナー弾に驚いた様子のロハス氏だが、“決め台詞”を言い忘れることなく華麗に絶叫した。
菊池が先発したマリナーズ戦で、ロハス氏は痛恨のミスを犯していた。大谷が3者連発の最後を締めくくる6号ソロを放った直後、「ははは入った! サヨナラベースボール! オオタニさんが3者連発を達成だ!」と絶叫。「ビッグフライ、オオタニサン」を言い忘れるという“ミス”を犯し、反省モードだった。
「オオタニにリスペクトを見せるためにね。これからはちゃんと『ビッグフライ! オオタニサーン!』って言うようにするよ」と、Full-Countの取材に語っていたロハス氏。2試合連続で言い忘れることなく、プロの仕事ぶりで中継を盛り上げた。大谷はこの本塁打のあと、二塁打、三塁打と快音を響かせ、7回の第4打席で中前安打。日本人初となるサイクル安打を達成し、4打数4安打1本塁打3打点と大活躍を見せた。
(Full-Count編集部)