“女イチロー”三浦伊織、史上初通算500安打達成「毎試合ヒットが目標」
4回に中前適時打「私自身を象徴するヒット」
一宮市営球場で行われた女子プロ野球・夏季リーグ京都フローラ対埼玉アストライアは12-6で京都フローラが勝利した。三浦伊織外野手が史上初の通算500安打を達成した。
1回裏、京都フローラは1番三浦伊織がヒットで出塁すると、すかさず盗塁を決めチャンスメイク。1死3塁から3番村松がレフト前にタイムリーヒットを放ち、埼玉アストライア先発・谷山から理想的な形で1点を先制した。
しかし2回表、アストライア打線がフローラ先発・小西に襲い掛かる。1死3塁から7番只埜のタイムリーヒットで同点とすると、9番田口真奈にもタイムリーヒットが飛び出し逆転に成功。田口紗帆、泉由希菜にもタイムリーを放つ打者10人を送り込む猛攻でこの回一気に5点を挙げた。
その裏、4点のビハインドを背負ったフローラだったが、2つの四球と安打で2死満塁のチャンスをつくると、1番三浦伊織が右中間へ通算499安打目となる走者一掃のタイムリーツーベースヒットを放ち1点差。さらに2死1、3塁から3番村松がライトの頭上を越えるタイムリーツーベースヒットでこの回5点を奪い返し逆転に成功した。
3回にも4点を追加し、フローラ優位に試合が進んだ4回裏、フローラファン、そして一宮市民が待ち望んだ瞬間が訪れた。三浦伊織が10-5と5点リードで迎えた2死満塁の第4打席でセンター前へのタイムリーヒットを放った。女子プロ野球リーグ史上初の通算500安打を達成した。球場に駆けつけたファンは、拍手喝采だった。
5回裏、アストライアは4番手に磯崎由加里を投入。磯崎は2イニングをパーフェクトに抑える好投を見せたものの、打線が中盤以降沈黙。7回に1点を返すのがやっとで、12失点で大敗した。
フローラは一宮のスター・三浦伊織のメモリアルな試合を大勝で飾った。試合後、三浦伊織は「素直に嬉しいですし、地元で決めれたことをとても嬉しく思います。どのヒットも思い出のあるヒットですが、500本目に打ったセンター前ヒットは私自身を象徴するヒットだったなと思います。この喜びはこれまで関わってきた全ての方に感謝したいです。今後の目標は毎試合ヒットを打つことを目標に頑張りたいと思います」と地元で達成した喜びを語った。
日本女子プロ野球リーグ