「LAでブーイングをかき消した」 ダルビッシュ“悪夢”払拭の快投に米興奮
2回途中5失点した17年ワールドシリーズ第7戦以来のLA登板で7回10K2安打1失点と躍動
■カブス 2-1 ドジャース(日本時間16日・ロサンゼルス)
カブスのダルビッシュ有投手は15日(日本時間16日)、今季3勝目をかけて敵地・ドジャース戦で先発した。17年11月1日(同2日)のワールドシリーズ第7戦以来591日ぶりのロサンゼルス登板は7回10奪三振2安打1失点と快投。1点ビハインドの場面で降板したが、9回にリゾが逆転19号2ラン。チームは逆転勝ちし、右腕は9試合連続で勝敗付かずの球団記録となった。防御率4.65となった。
4回先頭でベルドゥーゴに先制ソロを浴びたが、同2死三塁を脱するとピンチらしいピンチも作らせなかった。7回109球(ストライク68球)を投げ、今季2度目の2桁10奪三振、1四球、2安打1失点。3試合ぶり今季4度目のクオリティ・スタートを達成し、日本人最多を更新する大リーグ通算36度目の2桁三振を奪った。球団記録が残る1908年以降では最長となる9試合連続勝敗なしとなったが、9回逆転勝ちを演出する快投だった。
17年ワールドシリーズ第7戦では2回途中5失点。3回の第1打席前には「ユウイング」か「ブーイング」か判別のできない声援が入り乱れた。そんなLAでの快投に、米メディアは大興奮だった。米ヤフースポーツは「ユウ・ダルビッシュがブーイングを受け、支配力を見せたロサンゼルスへの凱旋登板でドジャースを制圧する」と伝え、MLB公式サイトも「リゾがヒーローとなり、その前にはユウがLAでのブーイングをかき消す」と報じた。
地元紙「シカゴ・トリビューン」は「ダルビッシュは失望させなかった。今シーズン最高の投球をすることで、それ(観客からのブーイング)に応えた」と伝えた。シーズン序盤はなかなか波に乗れなかったが、LAでの快投を次戦の勝ち星へつなげたいところだ。
(Full-Count編集部)