マチャドの“大暴れ退場”で波紋 前代未聞、審判団体が選手を痛烈批判→MLBは審判団体を批判

審判に激しく抗議するパドレスのマニー・マチャド【写真:AP】
審判に激しく抗議するパドレスのマニー・マチャド【写真:AP】

MLB審判団体はマチャドを「厳しく処分されるべき」と痛烈に非難

 15日(日本時間16日)の敵地ロッキーズ戦で、審判団への抗議と暴言などで退場処分を食らったパドレスのマニー・マチャド内野手。3年ぶり通算5度目の退場処分となったマチャドだが、この時の行動が審判団体、MLBをも巻き込む大騒動に発展してきている。

 この試合、5回1死で打席に立ったマチャドは右腕マルケスの95.6マイル(約153.8キロ)の真っ直ぐで見逃し三振に倒れた。外角低めの際どいボールをストライクとコールされた瞬間、マチャドは激昂。球審に詰め寄って退場を宣告されると、激しく抗議。ヘルメット、バットを投げつけるなど大暴れした。この後、マチャドは1試合の出場停止処分を受けた。

 米「ヤフースポーツ」は「MLBが審判団体によるSNSでのマニー・マチャドへの攻撃が“不適切”だと発言」とする記事を掲載。記事では「マチャドは週末の試合でストライク判定について“激しく”抗議し、審判と接触し、バットを投げたことにより、月曜日にMLBから1試合の出場停止処分を受けた。火曜日、MLB審判団体はSNSでマチャドへの1試合の出場停止処分は十分でないという考えを示した。数時間後、MLBは審判団体の行為は適切でないという声明を発表した」と騒動の顛末を紹介した。

 マチャドの退場劇に対し、MLBの審判団体は公式ツイッターで、異例となる声明を発表。この声明で「マニー・マチャドは、ボールストライク判定で審判と接触し、他人の安全に配慮せずに乱暴にバットを投げ、1試合の出場停止処分を受けました。職場での暴力は許されるべきではありませんし、厳しく処分されるべきです。MLBはこのようなことを若者に教えたいのでしょうか?」とし、マチャドが見せた振る舞いを真っ向から非難した。

 すると、MLBは公式サイトで、この審判団体の声明に対しての声明を発表。「マニー・マチャドの処分は、MLBチーフベースボールオフィサーであるジョー・トーリがマチャドの行為に関するあらゆる事実と状況を考慮して下しました。マチャド氏は異議を申立てており、MLBの審判団体が選手会の選手の規律についてコメントするのは適切でないと考えます。この件を職場の暴力の深刻な問題と比較することも不適切だと考えます」と批判した。

 マチャドの猛抗議&退場劇が呼び起こした、MLBが、マチャドを非難した審判団体を批判するという異例の展開となっている。

(Full-Count編集部)

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