菊池雄星、“省エネ”ブルペンで復調目指す 24日オリオールズ戦へ「強弱つけながら」
ブルペンでは変化球を交え19球、調整法の見直しに踏み切る
マリナーズの菊池雄星投手は20日(日本時間21日)、ブルペン入りし変化球を交えて19球を投げた。通常通り登板予定3日前のブルペンだが、球数を極力抑えての調整だった。これも、前日にコーチ陣との話し合いで導き出されたもので、中4日での登板が基本のメジャーで菊池はここまで中6日の日本時代とほぼ同じ感覚でのブルペン投球やランニングを続けており、開幕から3か月となるこの時期に調整法の見直しに踏み切った。
「トレーニングもランニングも含めて日本で中6日でやってきたことと基本的には同じものを中4日でやってきましたけど、それだとブルペンも50、60球投げるしウエートも下半身上半身とやり、特に負けた日はなおさら追い込んでしまう。ちょっと周りのピッチャーとかピッチングコーチの経験とかを聞きながら、全体的なボリュームを1年間戦う中で工夫したらどうだっていう話になりました」
菊池は18日(同19日)の前回登板で3ランを含む2本塁打を浴びるなど、5回9安打6失点で5敗目を喫した。直球の球速が上がらず「思いきり投げたときに90マイル(約145キロ)、91マイル(約146キロ)しか出ないというのは日本のときもなかった。いろんな原因を探りたい」と話すなど、復調しきれない状態にある。
5月25日から6月8日の間の3登板では、いずれも4回途中でKOされ、フォームの修正も行った。ただ、前回登板ではフォームのバランスを欠いた感覚はなかったため、首脳陣との話合いで登板間の調整法の見直しに至った。
「トレーニングも好きですし、年間を通して休みなくやりたいっていう気持ちになりがちですけど。少しそこでボリュームを強弱つけながら、時期とかタイミングを見ながらやっていこうというところを提案してもらって。今週はとりあえず少し落とし目に、全体的にはやってます」
練習による肩肘の負担を減らして臨む23日(同24日)のオリオールズ戦で、左腕は自身の連敗を4で止める、今季4勝目を目指す。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)