西武中村剛也は“交流戦最強打者” 通算成績は本塁打&打点の2冠をキープ
通算本塁打は歴代20位の398本、現役では巨人阿部に次ぐ2位
○過去5年と今年の中村の交流戦の打撃成績
2014年 22試75打21安8本19点 打率.280
2015年 18試67打18安8本19点 打率.269
2016年 12試36打9安0本3点 打率.250
2017年 14試46打8安4本10点 打率.174
2018年 8試26打1安1本2点 打率.038
2019年 18試69打24安5本23点 打率.348
過去3年、中村は股関節や肩の故障、打撃不振のために、満足に試合出場することができず、本塁打は3年間で5本にとどまっていた。しかし今季は三塁を守り、18試合にフル出場。本塁打だけでなく安打も量産し、通算打率も6月4日の.228から23日の.265にまで押し上げた。
中村が6番に座る西武打線は怖い。1番秋山翔吾、2番源田壮亮、3番外崎修汰、4番山川穂高、5番森友哉とリーグ屈指の打者が続いた後に、本塁打王6回の中村剛也が登場するのだ。相手投手は本当に気が抜けない。今の中村は「最強の6番打者」と言っても良いだろう。
通算本塁打は、歴代20位の398本塁打。現役では巨人、阿部慎之助の402本に続いて2位だが、代打、指名打者など出場機会が限られている阿部を抜いて、今年中に現役1位になるのは間違いないところだろう。
今季のパ・リーグのホームランダービーは西武の同僚、山川穂高が27本塁打で独走。中村はまだ13本塁打だが、過去6回の本塁打王は伊達ではない。昨年8月には12本塁打を打っている。夏にかけて、中村の存在感がますます大きくなるのではないか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)