菊池も大谷も成し遂げられなかった夏連覇に挑む花巻東 中村主将「自分たちの代で」

抽選会に臨んだ花巻東・中村主将【写真:高橋昌江】
抽選会に臨んだ花巻東・中村主将【写真:高橋昌江】

佐々木朗希擁する大船渡とは逆ブロックに入り、対戦は決勝に

 第101回全国高等学校野球選手権岩手大会(7月11日開幕)の抽選会が26日、盛岡市内で行われた。昨夏の代表校で第1シードの花巻東・中村勇真主将は初の夏2連覇を誓った。

 71校66チームが出場。決まった組み合わせを見た中村主将は「(力のあるチームが)バラバラになって、固まったところがない」と印象を語り、「拮抗した試合が多くなると思うので、1試合1試合、全力で戦っていきたいと思っています」と意気込んだ。今春の県大会では2年連続で優勝。第1シードで甲子園をかけた戦いに挑む。

 高校生史上最速の163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)擁する大船渡とは反対ブロックになった。対戦する場合は互いに勝ち上がった決勝だが、「佐々木朗希投手の速球対策はしっかりやっていきたい。決勝で当たったとして、そこで自分たちが今まで練習してきたことをしっかりぶつけていければなと思っています」と対戦を心待ちにする。

 菊池雄星投手(現マリナーズ)、大谷翔平投手(現エンゼルス)と2人のメジャーリーガーの母校として、花巻東も負けていない。この春、プロ注目のエース・西舘勇陽投手(3年)の最速が147キロに到達。そのストレート、多彩な変化球の質、制球力など、スカウトの評価が高まっている。

 西舘、中村主将、外野手兼投手の中森至ら昨年の経験者を中心に連覇を目指す。夏の甲子園には9回の出場を誇る花巻東だが、過去に連続出場はない。2005年から15年まで6回の出場があるが、全て1年置きだった。「花巻東は夏2連覇というのがないので、自分たちの代で2年連続というのを成し遂げられればと思います」と中村主将。平成最後、そして令和最初の岩手代表として連覇を達成し、花巻東の新たな歴史を築く。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY