パで交流戦負け越しはBクラス濃厚!? 過去5年から見るシーズン順位との相関性
交流戦の勝率5割以下でAクラスに入ったのは2014年の日本ハムだけ
【2016年】
1位 福岡ソフトバンク 13勝4敗1分→2位
2位 千葉ロッテ 12勝6敗→3位
4位 楽天 11勝7敗→5位
5位 北海道日本ハム 10勝8敗→1位
6位 埼玉西武 9勝9敗→4位
12位 オリックス 5勝13敗→6位
【2017年】
1位 福岡ソフトバンク 12勝6敗→1位
3位 埼玉西武 10勝7敗1分→2位
5位 楽天 10勝8敗→3位
6位 オリックス 10勝8敗→4位
9位 北海道日本ハム 8勝10敗→5位
11位 千葉ロッテ 6勝12敗→6位
【2018年】
2位 オリックス 11勝6敗1分→4位
3位 千葉ロッテ 11勝7敗→5位
4位 福岡ソフトバンク 11勝7敗→2位
5位 北海道日本ハム 10勝8敗→3位
6位 埼玉西武 10勝8敗→1位
12位 楽天 6勝12敗→6位
ひときわ印象的なのが2017年だ。交流戦とレギュラーシーズンの順位が1位から6位まで完全に一致するという、驚きの結果となっている。また、2014年も3位と4位が入れ替わったことを除き、残り4つの順位は全て一致している。2015年も1位と2位はそれぞれレギュラーシーズンと同じ結果となっており、交流戦の結果が、シーズン全体の流れを少なからず左右しているようだ。
上記の3シーズンほどではないが、2016年は終盤の追い上げで逆転優勝を飾った北海道日本ハムが交流戦ではリーグ内4位と微妙な順位に終わっていたものの、それでも2つの勝ち越し。1位の福岡ソフトバンクと2位の千葉ロッテがそれぞれレギュラーシーズンでもAクラスに入っており、ある程度の関連性はあると言えるか。
もう一つ興味深いのが、勝率5割以下で交流戦を終えたパ・リーグのチームは、そのほとんどがレギュラーシーズンでBクラスに沈んでいるということだ。唯一Aクラスに入ったのが11勝12敗1分と1つの負け越しにとどめ、シーズン3位に入った2014年の北海道日本ハムだけ。それ以外の8例は全てBクラスとなっている。パ・リーグの場合、交流戦期間内に後れを取ると、その後の挽回が難しいことが分かる。
10年連続となるパ・リーグの勝ち越しで幕を閉じた、2019年の交流戦。過去の例と同様に、ここでの順位がペナントレース全体の流れに影響するのか。はたまた、2018年に続いてまた違った情勢が生まれるのか。レギュラーシーズンが終わったのちに、その結果をあらためて振り返ってみるのも一興かもしれない。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)